服を近々探そう
夏が終わりかけ、ようやく色々な物欲が再燃してきている。健康体になった証拠だ。まず洋服が欲しい。
会社を辞めた当初はきちんとした恰好をした方が良い、ということでカッターシャツ、革靴を常に着ることにこだわった。
今後の時代においては、自分の知識と、自分のフィールドを持つ人間がその対価を正当に得る一方で、自分の確固たる知識もフィールドも持たず組織人として一定の糧秣を得続ける人間も存在する時代になると思っている。組織人は組織の制服を着ればよいが、自分のフィールドで自分の武器(知識、技術)を基に戦う人間は着る物を自分で選択しなくてはいけない。
自分の考えた末に出した結論としてはデニム、カッターシャツ、革靴、ニットセーターだと思う。デニムはチノでもよいし、ニットセーターはカーディガンやベストでも良い。色はチャコールグレーと紺が最上位、黒やライトグレイやベージュが次位、カーキやライトブルーなどそのほかの色はカジュアルである。ただしシャツはホワイトかブルーで柄は無地かストライプ、革靴は黒かダークブラウンの紐靴が望ましい。非威圧的で親しみやすさを保持しながら、相手に対する失礼も出ず、レストランや劇場にも出入りで来うる恰好が良い、と思っている。
結局のところ、
この恰好はスティーブジョブスの恰好と同じだ。きっと彼も心砕いて、あの服装に至ったのではないだろうか?ザッカーバーグが、その恰好にネクタイつきで公の場に現れたことも話題に上ったが、彼らのような自分のフィールドで自分の武器(知識、技術)を基に戦う人間は、「着る物を自分で選択しなくてはいけない」ことを象徴しているように思えてならない。
「香り〈それはどのようにして生成されるのか〉」蟹沢 恒好 (フレグランスジャーナル社2010年10月)
11/9/1 香りのマーケティング、セミナー・アワード2011
だいぶ時間がたってしまい、報告が遅くなってしまった。「香りのマーケティング、セミナー・アワード2011」1)に参加してみたので、どんな感じだったのか、メモしておこうと思う(会場でノートはつけていたが、羅列的であり、時間がたってしまうと自分でも最重要事項が分からなくなってしまうので、ここに記事の形でupしておく)
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講演プログラム (日時:9月1日(木)14:00~17:15(受付開始12:00~))
セッション1 (14:05~14:50)2)
「香りマーケティング国内外最新動向」田島幸信氏3)(香りマーケティング協会理事長)
セッション2 (15:05~15:50)
「香りが創るストレスフリー社会」吉岡亨氏4)(高雄医学大学客員教授)
セッション3 (16:05~17:15)
「広がる香りマーケティングの可能性」 パネルディスカッション
小沢学氏:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
肥田不二夫氏:日本大学 芸術学部 教授
渡邊信彦氏:株式会社電通国際情報サービス
なおアワードは以下の商品が受賞した(9月1日 発表)
最優秀賞;「ヒノキ丸」:有限会社ベルマイン。優秀賞;「香りペーパー」:キヤノンマーケティングジャパン株式会社。特別賞(2社);「お香りらく」:株式会社大香、「あろま名刺入れ」:有限会社グリッタ。
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もっとも興味を持った話は「広がる香りマーケティングの可能性」 パネルディスカッションでの渡邊氏(電通)の話。スマートフォンの大衆への普及でAR技術、位置技術、クラウドデータベース等の技術が一気に生活を変え始めている。だがそこで伝えられている情報は?文字データであり、画像データであり、3Dデータであり、音声である。今後、最終的には香りが伝達、再現されるように期待されてゆくのではないだろうか?という話だ。そのためには匂いをデータとして送り発生させなくてはいけないのだが…。彼らは「香りをビジネスにしたい」「香りに注目させたい」としている。流行であり、ムーブメントが作りたい。そしてその渦中にいたいというメッセージを感じた。
だがこの話の本質的な解決のためには課題がある。匂いをデータ化し再現しなくてはいけないのである。技術シード無きままでの流行はあくまで一過性であり、生活のシフトだとかチェンジには繋がらない、と自分は思った。
ちなみに理事長の田島氏も「今後の展開」として上げていたのは、香りのTVの研究など。未知のステージが待っている(最近までNTTなども頑張っていた)。克服すべき課題としては
• 香りの言語化
• ベース化、要素臭化できないか?
• 香りの辞典のようなものを作り、要素の数値化をしたい
とのこと。
自分も関われる点があれば、関わってみたいのだが…
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1.香りマーケティング協会(セミナー・イベント情報)
2.Prolitec - Advancing Indoor Odor Control
Prolitec 日本総輸入代理店|マイクロフレグランス
Air Aroma - Scent Marketing, Diffusion and Fragrance Systems
エアアロマジャパン 公式サイト┃ air aroma japan official site
3.CiNii - 田島 幸信
特願2000-157248(特許1報見つけた)
4.CiNii - 吉岡 亨
(特許は発見できず)
香りの生成について調べたい
藤森先生1-3,a,bという東京農大の先生が香気研究をされている。
この先生の経歴は、東京教育大学(現在、筑波大学)大学院理学研究科修士課程修了、農学博士(北海道大学)、その後、日本たばこ産業株式会社(JT)にてタバコの微量(香気)成分に関する研究をされている。いくつか論文を発表されている。研究はタバコ中に存在する特殊香気成分cの分離、化学構造の決定である。その後香料会社にて、忌避剤(=虫除け効果のある物質)などの研究をされていたようである。これに関しては特許をいくつかとられている。香料会社では分析のスペシャリストとして後輩たちの指導もかなりなさったようである。香料会社を退職した後は、非常勤講師を経た後、東京農大の教授としてやはり香気分析を中心に研究活動をされている。
経歴から解る様に、植物~農学~GC分析dのスペシャリストである。自分などは殆どGCメインに触った時期は無いので、ぜひ色々教えてもらいたいくらいだ。専門的な話になるが、香気成分としてどのようなものが含まれているか知る際(定性分析)、役立つのがGC-MSDであり、古典的にはマスパターンの解読が必須である。香料外社内の業務的にはマスパターンは既知化合物のライブラリーとコンピューター上で照合で解析するのでパターン解読は必須ではないのだが、未解明の香気成分を特定しようとすると、まず避けて通れない(そのような仕事は香料会社というよりは、学術あるいは熱心な大手の仕事なのだ)。
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かねてより、個人的に要調査事項が自分にはあった。香気成分の生成経路解明である。植物によって様々な酵素の作用によって原料物質が代謝され香気成分(主に配糖体のような前駆物質)が植物内に蓄積される。条件(気象、外敵などの要因、生殖‥)が整うと蓄積された前駆体に酵素が作用し、香気が発せられるのである。そのような経路の研究は結構為されているのだが、成書としては少ないし、特に「香気」の生成経路に関して注目し、纏めたものにはお目にかかったことが無い。
なぜこの研究に関して調査する必要があるのかというと、香気物質の発生経路、特に微量ストロング香気成分の生成経路についても知識を蓄積しておきたいから、ということが一番の理由として挙げられる。
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藤森先生に紹介してもらった本は「香り〈それはどのようにして生成されるのか〉」4,fである。出版社ホームページにて確認をすると、自分の探していた、学術情報の領域に合致していそうである。
今までこのような調べモノにおいては医学系の代謝経路の解説本を主に参照していた。その本は「医薬品天然物化学」Paul M Dewick/著 海老塚豊/監訳(南江堂 2004年)5,6である。但し、この本はあくまでも生化学の「教科書」なので、
· 「不揮発性物質の代謝」が話の殆どを占める(興味が湧きにくい)
· メジャー成分の話は言及されるが、微量香気成分の代謝の話はあまり言及されない。
というのは、代謝経路というものを考えるとき、主に生体内の不揮発性物質をかなり経、そのような「不揮発性物質の代謝」が話の殆どを占めることになってしまう。そして、その話においてはどうしてもメジャー香気成分の話が中心になってしまい、微量成分の代謝の話はあまり言及されない。実は香気においては微量ストロング香気成分が香気の重要なインパクトとなっているeのだが。
自分としては香気成分の生成経路、代謝経路を明らかにしたい、微量ストロング香気成分の生成経路についても言及してあって欲しい、更にはそれらの初出文献まで知識をリンクするリファレンス群が欲しいと思っていた。出発点となるロードマップはこの「医薬品天然物化学」であるだろうし、「香り〈それはどのようにして生成されるのか〉」であろうと思う。もっとも、最終的には余力があった際に、自力で文献のリンクを構築するしかないのだろうが…。
「香り〈それはどのようにして生成されるのか〉」は香りの図書館か、早稲田大学の図書館にもあるみたい(?)なので、確認しようと思っている。
参考およびブログ内関連投稿
1.藤森嶺-香りの魅力を科学の言葉で-香りの科学入門--早稲田大学<エクステンションセンター早稲田校>-公開講座JAPAN
2.Amazon.co.jp: 香りの科学と美学: 藤森 嶺: 本
3.Welcome to Our Company : Home
4.|書籍|香り〈それはどのようにして生成されるのか〉|フレグランスジャーナル社
5.[ 南江堂 ]
6.医薬品天然物化学 : Paul M Dewick/著 海老塚豊/監訳 - セブンネットショッピング
a.aromaphilia: 香料・香気のデータベース化について
b.aromaphilia: 「香りの科学と美学」(藤森嶺)
c.aromaphilia: セスキテルペンの香料
d.aromaphilia: ガスクロ(GC)に関する基礎知識的なメモ
e.aromaphilia: 硫黄の匂い、「サルファーケミカルズのフロンティア(CMC 2007年3月)」
f.aromaphilia: 「香り〈それはどのようにして生成されるのか〉」蟹沢 恒好 (フレグランスジャーナル社2010年10月)
バラの入浴剤の香りイメージ作りを手伝う
アロマテラピーショップや雑貨屋さんに行くと、バスソルトが売っていることがある。大概は岩塩などにアロマオイルや粉末香料を混ぜたもののようだ。
高級感、クラシック感、ナチュラル~ハーバルという3つのイメージを持っていながら、ローズのニュアンスを感じられるバスソルトを作りたいという人が居たので、その香りを一緒に考えることになった。一般的にはお風呂用の香りは、以下の点に注意しなくてはいけない。
· 作ったときとお湯に入れたときで匂いのイメージが変わってしまう。
· お風呂に香りを入れてからどれくらい持たせたいのか(昔からあるファミリー用は香りが長持ちする)
· お風呂から上がって肌に残った香りが良いこと。
だが、今回は、
· 昔ながらの浴剤とは全く違う香りにしたい
· ファミリーで使うというイメージではなく、独り暮らしの女性が使うイメージ(香りはあまり持たなくても良い)
· 香水調では無いが、良い香りで、ビューティ感が感じられること
という、従来からのかなりイメージチェンジしたモノを作りたいようだ。そもそもアロマテラピー風呂、例えばお風呂に入る際に、肌に直接塗っても問題ないようなラベンダーオイルをお風呂に一滴垂らし、お風呂でラベンダー香気もあわせて楽しむ、というような使用感をイメージしていたらしい。それでは確かに従来の入浴剤とは対照的な商品になるだろうな、と思った。
残香のよさを演出すると同時に、お湯に垂らしたときもボリューム感が損なわれないようにウッド系をブレンドしたものに、バニリン系やパチュリをブレンドした。その上に本来のテーマであるゼラニウムと調合ローズをブレンドした。
とりあえず香りのコンセプト的なものを作ってみただけである。これを参考に少しずつ改良して商品化することにするらしい。個人的にももう少し作りこみたいお風呂用の香りだった。彼女のこの仕事がどのように展開していくのか、アイディア出しした自分としても気になる。
パレスサイクリング
実は自転車が好きである。自分の好みはロードレーサーだ。とはいってもガッチリ服装をコーディネートして、イタリア製やらフランス製やらのカーボンかアルミの超軽量ロードバイクに乗って…という本格的なものではなく、約15年落ちのパナソニックのクロモリのロードに普段の生活で乗る、というのが好きだった。(過去形にしたのは、乗っていたのは社会人の時代であって、現在、車体は福岡の実家に預けてある)
ロードレーサーはかなりスピードが上げられる。市街を移動する場合、車並みの速さで移動できる場面もある。実は自分はサイクルスポーツが好きというよりは、ロードバイクを足にする市街生活が好きなのだ。
市街地は舗装してあるため、特に、狭めの地方都市の古くからの市街地に住んでいれば、日常生活において市街のどこに行くのにもロードレーサーで事足りらせることが可能である。福岡なら中央区、京都なら中京区・下京区、というような”旧市”に拠点を持っていると、快適な自転車生活が可能だ。東京は広く、西日本の街よりアップダウンも多いので自転車に優しい街とは言い難いが、自転車生活を実践している人も多い。
最近「パレスサイクリング」を知った。皇居の周りに土日に近づいたら、ランナーが多いのは平日と同じなのだが、車を進入できなくしてロードバイクに車道を完全開放していた。何かのイベントなのかなと、最初は思った。後から電車内でネットで調べてみたら、今年に入ってから毎週日曜日にオープンしている「パレスサイクリング」とのこと。皇居を完全に一周できるわけではないのだけれども、内堀通り・祝田橋(最寄日比谷?)~平川門(竹橋)間往復約3km。自転車産業振興会というのが絡んでいるらしい。
驚くことに台数は制限されるのだろうけれども、自転車の貸し出しが行われている(周回制限あり?)ようで、ロードバイクやタンデムバイクもあるらしい。皇居の周りはランナーの増加に伴い、公共の入浴施設が充実してきている。近くに住んでいて、昔から持っているロードバイクに乗っていたら走りに行くのに…。
自転車産業振興協会
自転車 パレスサイクリング1周_10min (1.40) - YouTube
サイクリング道路の交通規制:警視庁
嗜好性とは何か、嗜好と文化成熟の関係について考えてみた
嗜好品に興味を持った。なぜなら多くの嗜好品は独特の匂いを持ち、嗜好品による満足感にはその強い匂いも大きな寄与を果たしている。
Wikipediaによると「嗜好という言葉のある中国には嗜好品というカテゴリーはなく、韓国語には「嗜好品」という言葉はあるが日本語の借用語といってよく、和英辞典の英訳もしっくりとしない。」とのこと。
「嗜好品の特質は以下のとおり。
• 普通の飲食物ではない。:栄養・エネルギー源を期待しない。
• 普通の薬ではない。:病気治療を期待しない。
• 生命維持に強い効果はない。
• ないと寂しい感じ。
• 食べると精神(心)にいい効果がある。
• 人の出会い意思疎通を円滑にする。
• 植物素材が多い。
ほとんどの場合、心理的あるいは薬理学的な機序により習慣性を有し、物質嗜癖の対象となりうる。嗜好品は、薬理学的依存形成作用の有無で二つに分けられる。すなわち炭酸飲料や菓子のように向精神作用はないが、味や香りなどによって心理的に習慣性を形成するものとコーヒーや茶[3]、アルコール、タバコなどのように、味や香りによる習慣の他に加えて薬理学的な依存性を有するものである。」
嗜好品の根底には「たしなみ(嗜み)」がある。たしなみ?たしなみと過度の依存性・習慣性との差はどこにあるのか?それは
• たしなみの対象は嗜好性(中毒性・依存性)を持つものの
• たしなみには社会的な容認が必要であって
• たしなみは節度を併せ持って行わなくてはいけない
という点にある。「大人のたしなみ」「男の嗜み」「淑女の嗜み」…いずれも中毒性がありながら、依存性・習慣性に強く嵌りすぎることなく、社会生活との両立、もしくはそれを用いて共同体内での意思疎通をより活発化・円滑化することが前提である(「たしなみ」の領域を超えて依存・習慣化してしまうと「身を持ち崩す(=ドロップアウト)」となってしまう)。
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さて嗜好品を楽しむために必要な要素はもうひとつあって、それは「嗜好品」を楽しむ人間の「成熟」が必要だということである。前述の依存性・習慣性のためでもあり、生命維持に強い効果はないためでもあるが、子供が大人になるにしたがって身につけるという性質を持っているのである。まさに「文化」を身に付けるごとくである。子供は成長するのに従って、「文化」の色に染まってゆくのと並行して、「嗜好品」の味を覚えてゆく、「嗜好品」との付き合い方を身につけて行く。「嗜好品」の味を覚えるというのは、味覚・嗅覚がその文化の中で成長し大人になってゆくことであって、「嗜好品」と上手く付き合えるようになるというのは、その文化の中で「社会性を身につけ」、共同体内での意思疎通をより活発化・円滑化することを象徴していることはとても興味深いことである。
多様な嗜好性を擁している文化は、成熟して複雑化した文化なのかもしれない。その文化の中で味覚も嗅覚も社会性もシステムも成熟して複雑化していて、その象徴として「嗜好品」文化、さまざまなカテゴリにおける成熟して複雑化した「嗜好性」が擁されている、とは言えないだろうか?
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財産や文化(=知識、システム)は戦争や災害によって破壊される。(戦争や災害などで)前世代からの引継ぎが少ない共同体は、努力しながら段々とそれらを蓄積してゆく。その結果、共同体には財産や文化が誕生する。それと並行し文化の「癖」ともいえる嗜好性が構造化し、それと並行し大人へと「成長」する際の障壁が高度化して行く。ただし、共同体が文化成熟する際には、多くの場合で社会の階層化と非流動化を伴う。そして、場合によっては共同体は閉塞し、文化は衰退する。
文化成熟した共同体下では、人間はストレスを感じるものである。自分の限界というものがあり、自由は制限され、高度な社会貢献が求められる。だからこそ、ほとんどの「嗜好品」において、心理的あるいは薬理学的な機序により習慣性を有する反面、それは社会的に容認され、大人が節度を持って、共同体内での意思疎通をより活発化・円滑化するのに用いるのではないだろうか。
その代わり、多くの嗜好品は独特の匂いを持ち、その嗜好品の匂いは共同体によって、文化的に洗練され続けてきた。満足感にはその強い匂いも大きな寄与を果たしている。こう書いてみると、「文化」と「五感とくに匂い・味」と「嗜好性」が密接に絡み合っていることが、(一部垣間)見え、もっと調べてみたくなる。論が乱暴すぎるが、考えていたので書いてみた。(リファレンスも探してゆきたい)
(引用)
嗜好品 - Wikipedia
香料開発は、実は作りこみの職人技(?)
香料開発は、実は作りこみの職人技である。
香りを研究しようとしている研究者は多いが、香料作りは研究しようとしても出来ない状態であり続けた。
• 原料が多種多様であること、入手ルートが限定される原料も多い。
• 香りを分析するのが難しかったし、今でも分析のみで全てが分かるわけではないこと。
• 調香したものですら分析で全てが分かるわけではないこと。
• 結局、配合比が分かったところで、なぜそれが良い匂いなのだか解らないこと。
したがって、職人が作りこんで、香料会社が売る。配合は明らかになることはなく、仮に配合が分かったからといって、原料の入手(特に特殊合成品や天然原料)には困難を伴い、特に新参者には難しい。
どのように匂いが決まるのか?匂いの印象を決定付けるものは何なのか?これに回答を出すことはとても難しい。しかし調香をかじった事のある人間だったら、その回答はうっすらと見える筈である。調香レシピを要素に分類し、大まかな香りの作りを把握した後に、細かい香りの部分を整えたり、強力な香気成分の添加で匂いのイメージと持続性と拡散性を強化したり…。
匂いディスプレイにおいては何を使うのかを選定し、あらかじめ選定したコンビネーションからさまざまな香りをディスプレイする性質が必要とされる。
この考え方において、「香料としての作り込み」ではなく「コンビネーション」の選定こそが、匂いディスプレイでは重要であることがわかる。
(このテーマは考え中…またいずれ)