要素臭とは

一般に天然の匂いはいろいろな化学物質が混ざり合った混合物である。いくつもの匂い物質が一定の比率で混ざった気体を嗅いだとき、人は~の匂いだと認識する。匂いの感受のシステムを今一度簡単に書くと、基質特異性が低い受容体がにおい分子と結合し、信号が送られる。受容体の種類は300種類といわれ、香気混合物が香り受容組織に到達すると、複合的な信号が発生し、脳で処理されあるイメージに結像する。そのイメージが匂いのイメージである。

という訳で、においはいくつもの成分からなっている。このことは合成香料に限らない。いくつかの匂いを混ぜると別の匂いを作り出すことが出来ることは大昔から知られていて、合成香料が無かった時代にも調香士は安い花のエッセンシャルオイルや香辛料を用いて高級な花の匂いを作り出したり、高級な花精油に、そのイメージを崩さない範囲で安価な精油を加え増量した(偽和剤)りしたという。そのため、光に3原色があり、音に周波数があるように、匂いにも要素臭(≒元臭)があるのではないかと考えられた。

現在に戻って考え直してみると、匂い受容体が人間に関しても300種類、遺伝子の数では1000種類相当の受容体が存在していることはそれ相応の要素臭を想定しないと匂いイメージの再現はできないのではないかと考えられてくる。

bookmarkの共通化

パソコンでネット散策しているときの必需品は今となってはfirefox sync1)とevernoteとgoogle-web履歴になりつつある。

ネットで調べ物をしていて、目標のものを見つけたときブックマークをする。メーカーへのリンクや博識なHPへのリンク、ブログへのリンクなどが多量になりすぎているため、細かくフォルダ分けしているのだ。特に趣味のものに関しては、多量でフォルダ分けも細かい。また、ネットブックとデスクトップを両方使っているので自分で作り上げた「お気に入り」のリストは共有したい。現在のところブラウザはfirefoxを使っており、firefox syncで複数PC上のfirefoxのブックマークを共通化している。

調べている物とは違うものだが気になるものを見つけたときも、ブックマークしたい。だがどのフォルダに分けるかという段階で悩んでしまう。そういうときにはevernoteに書き込むことにしている。evernoteにワンクリックで転記してくれるfirefoxのアドオン2)があるのでそれを各PCのブラウザにアドオンしている。

後から調べた経緯を見返したくなった場合にevernoteと併せて使うのがgoogleの検索履歴である。googleで検索する際に、gmailアカウントでログインした状態で検索をすると、検索履歴が時系列順に閲覧できる。evernoteとあわせて使用することで検索したものがトレースできる。

さて以上がパソコンで調べ物をする際の自分の利用方法で、これにアンドロイド携帯での利用を加えたい。だがアンドロイド携帯での前述のパソコン並みのブラウジングをするのは難しい。現時点、アンドロイド端末に対応するブラウザソフトはブックマークや閲覧履歴やパスワードをsyncするブラウザはfennec(firefox for smart phone)3)位しかない。自分のお気に入りはかなり階層化しているから、階層構造があるお気に入りを使いこなせるブラウザも少ないのが現状だ。

fennecをしばらく使ってみた感想は「とにかく重い」だ。起動時も時間が掛かれば、ページのダウンロードも遅く(wi-fiレベル、wimaxレベルになればこの点は改善されるからマシなのだろうけれども)、そしてバックグラウンドで起動していると他のアプリの起動や画面の切り替えがびっくりするほど遅い。しかしメインPCでのパスワードやブックマークが完全にトレース出来たり、evernoteをアドオンできたりするのは魅力的である。やはり通信速度的にもマシンスペック的にもfennecクラスのブラウザが動くようになるのは次世代からか…(ちなみに韓国アメリカにはwimaxのandroid端末がある4)そうだ。触ってみたい)。

このようなプリミティブな環境下でも通常ブラウザでメインPCの階層化されたお気に入りを使えるようにするには、firefox(PC)とchromeブラウザをsync5)し、chromeとandroidをsync6)する。androidでのお気に入りは階層化されていないが、再階層化するお気に入り整理アプリ7)を使って階層つきで表示すればPCと同じお気に入りがandroidでも使えるようになる。今はこの程度が精一杯である。

1.Firefox Sync – 複数のパソコンで Firefox のブラウザデータを同期
2.Evernote Web Clipper :: Add-ons for Thunderbird
3.Android向けモバイルFirefox「Fennec」、α版公開 – ITmedia News
4.いくつかあるみたいです
WiMAXにも対応、無線LANルーターにもなる超高性能Androidスマートフォン「HTC EVO 4G」が登場 – GIGAZINE
高性能な「WiMAX搭載Androidタブレット」も出展、UQ WiMAXのブースにあったWiMAX対応製品いろいろ – GIGAZINE(←国内向けには「参考」のみが…)
5.Xmarks | Bookmark Sync and Search
6.PhoneMarks – Google Chrome 拡張機能ギャラリー
7.Bookmark Tree Manager ~ Android用アプリケーション v1.07 デベロッパー DynamicG | ツール

追記;
現在(2012年1月現在)、筆者はアンドロイドを手放し、iPod touchをモバイルとして利用しています。当ブログは当時の記事としてお読みいただきますよう、お願いいたします。

ワインにコード

ワールドビジネスサテライトで、今期のボジョレーを皮切りにワイン商品にARコードという一種のバーコードを印刷したワインを商品展開する、というニュースを聞いた。ブドウのマークが一種のバーコードのようになっていて、QRコードのようなもので、ARコードというらしい。ブドウの生産者や、コミュの閲覧・書き込みが出来るらしい1)

よくよく考えてみると、バーコードはもっとも簡易な商品識別方法である。実は自分の愛用しているアンドロイドアプリに、QRコードリーダー2)というものがある。どんなバーコードも読み取って商品検索してくれる。特に有用なものが本のISBNコード。バーコード読み取りをするとグーグルブックスで検索してくれるし、書誌データも入手できる。ただし不満点があるとすれば、コミュとのリンクが薄いところ。グーグルブックスには読書感想や、著者紹介、その本に興味を持った人の他購入書籍といった情報があまりない。その点ではアマゾンや楽天あたりの方が優れていて、リンクした情報からクラスター的な知識を得ることが可能である。さらに連携させて欲しいのがmixiなどのソーシャルコミュ。特に文芸作家などはコアなファンの感想など得られるので、より深い、より広い、より多角的な情報を入手することが可能だ。

さて、現在ICタグによる商品管理というものが広範囲で検討され、一部実用化されている。それは生産・流通の側の情報管理上の必要性から発達してきたのだろうけれども、消費者の側の情報入手の手段としてバーコード、QRコード、ARコードの活用がもっと活発化してもよいのではないだろうか?例えばこのワインのARコードもそうだし、本のISBNコードもそうだ。生産者と消費者も心理的な面での繋がりができて行くだろうし、消費者同士も心理的な面での繋がりができて行くだろう。(余談だが、自分はワインが結構好きである。同じようなワインが好きな人と一緒にあける良い一本はなかなか楽しいものだ。)

もしかしたらそこに本当に美味しいものを楽しむ文化が生まれて行くかもしれない。

1.(同等のニュース)
ワインの楽しみ方を広げるiPhoneアプリ『Wine-Link』登場-実流通と連動し生産者と消費者をつなげるサービス-/OpenPress [プレスリリース無料配信サイト]
mottox-wine.jp
2.
QRコードスキャナー インストール必須のQRコードスキャナー | Android(アンドロイド)アプリの人力レビューサイト【アンドロイダー】

Xperiaアップデート

xperiaのOSはそれまでアンドロイド1.6だったが、無償アップデートによって2.1となった。その配布が11/10の午後から開始されたので、夜帰宅してからアップデートを行った。

CPUやメモリーなどのハードスペックは変わらないのだが、色々な機能に関してOSの動作が最適化された(ウェブではハードウェアアクセレータという言葉で表現されていた)ため、動作が速くなった。

いくつか、今までの1.6では動作しなかったソフトが動くようになった。ブラウザfennecもそのひとつ。Fennecはfirefoxのモバイル版であり、firefoxの機能をほぼ移行できる。Firefoxでは複数のパソコンで閲覧履歴・ログインパスワード・お気に入りが同期できるsync機能があり、これが便利だったので導入したいと考えていた。モバイル向けフルブラウザはフルブラウザとは言っても機能やアドオンそのものに制限があり、その場で閲覧するだけの機能かなと思う。パソコン用フル機能のブラウザはやはりfirefoxかgoogle chromeだろう。同程度の機能がモバイル用ブラウザでも実現したらなかなか便利だと思う。

だがfennecは期待したほどではなかった。重すぎるのである。パソコンで開くfirefoxですら起動にはかなり時間が掛かる。それはアドオンのsyncなどのソフトウェアが重たいからである。モバイル版であってもその足枷は変わるわけではなく、パソコンよりも劣る処理能力・回線速度のために、かえって使い難いものになってしまった。Xperiaのハード・回線速度の限界だろうなぁと思う。自宅の無線LAN環境でもハードウェアの処理速度に不満が残り、外出して3G回線になると尚のこと使い物にならない。Fennecで達成できる機能は次世代機・次世代回線でのスタンダートになってゆくのではないだろうか、と考えている。

aromaphilia: xperiaようやくandroid2.1へアップデート
ニュース&トピックス | 会社情報 | ソニー・エリクソン

Seiko; lord marvel (続報)


本体はオーバーホールを済ませ、バンドは新しいものを装着した。

オーバーホールは京都河原町松原の機械式時計専門店にお願いした。このお店は古いロンジンの二針式時計もオーバーホールしてもらった事があったので、この時計もお願いすることにしたのだ。古い腕時計は風防(ガラス)がプラスティックで出来ており、すぐに傷だらけになってしまう。しかし、オーバーホールに出すと磨き上げてくれるので、それまでに付いていた小傷は綺麗に消えてしまう。そんなわけでオーバーホール上がりはなかなか気持ち良いものである。

バンドは普通のレザーにした。靴やベルトとしてももっともポピュラーな牛皮(カーフ)。色は写真では分かりにくいがダークブルーにした。時々使ってみようかと思っている。

aromaphilia: Seiko; lord marvel

xperiaようやくandroid2.1へアップデート

ようやくOSアップデートの情報が回ってきた1-c)。遅かった。しかも同時期の他androidがver.2.2が主流であるにもかかわらず2.1。なんだかビミョー。それにしてもなぜgoogleで「アンドロイド2.2 Xperia」で検索してニュースソースの大元1-a)が上位30位以内に入ってこないのか?

でもとりあえずアップデートしておけば、Android 版 Firefox 4 ベータ2)が動くはずだし、アドオンのsyncもevernoteも動くはずだし…と期待はしております。

1-a. ニュース&トピックス | 会社情報 | ソニー・エリクソン
1-b. ドコモ Xperia SO-01B、11月10日からAndroid 2.1アップデート開始
1-c. TweetBuzz – ドコモ Xperia SO-01B、11月10日からAndroid 2.1アップデート開始
2. Mozilla Japan ブログ – Android 版 Firefox 4 ベータを公開しました

バラ園 (神代植物公園)


学校の友人たちとバラ園へ行ってみました。天候的にはとても恵まれ、良い休日を過ごすことが出来ました。普段は完全インドア派であり、出かけるにしても街中派なので、普段と全く違うことが出来たのでかなりリフレッシュになりました。バラ園は調布にある神代植物公園。都内、関東近辺にはいくつかのバラ園がありますが、ここのバラ園も綺麗に作られており、見ごたえがあります。

香料的に重要なバラは原種に近いものだが、現在はオフシーズンのため花は咲いていないです。栽培バラは四季咲き性を持たせてあるので年中楽しめますが、原種のバラとなるとシーズンは限定されてしまうのです。香りで一番人気だったのは「天女」という品種。柔らかい花の香りでローズアブソリュートのようなの重たく甘い香りは薄いものの、フレッシュで瑞々しい印象の香りです。他にもスパイシーなイメージのものや酸感のあるにおいのもの、リンゴのようなフルーツのイメージがあるもの、紅茶のイメージのあるものなど栽培品種といえども香りは多彩で、楽しめました。

1. 神代植物公園|公園へ行こう!
2. 以前の記事
aromaphilia: バラの香り その②
aromaphilia: バラの香り (重複部分あり)

NHK教育;ITホワイトボックス

NHK教育の「ITホワイトボックス」、「ITホワイトボックスⅡ」1)は、何気によく出来ているインターネット技術解説番組。自力本願で色々調べまくっている自分からしてみれば、一生懸命1時間ウィキぺディアやらgoogleで調べていたものも、この番組で30分見ればはるかに理解も早いよなぁ、と感じてしまった番組でした。

それにしても多彩な知識の集積の結果であって、先人たちが時間を情熱をかけて作り上げたコンピューター技術も、こうして体系的に学ぶと凄いものなのだなぁ、と感慨ひとしおです。そしてこれだけの重要研究者にアクセスできて、尚且つ分かりやすい番組を製作できるのもNHK教育ならでは、だなぁと思ってしまいます。

1. NHK: IT whitebox

天然の化粧品・機能性食品に関する課題

高級化粧品、機能性食品に関しては生体由来の機能性物質というものがキーになっていることが多い。昨今の、ケミカルに対する不信感とそれと並行して出てきた天然志向から、ダイエットや抗酸化作用、美白といったアンチエイジングの技術・根拠として特殊な植物エキスや発酵食品からの抽出物を配合しているという文言をよく見かける。天然由来ということが副作用もなく安全そうだという安心感を生んでいる。このような流れを受け機能性原料の探索の範囲も植物、発酵食品、微生物・発酵菌へと広がる。先進国内に存在する探索はもう尽くされており、自ずから探索は僻地へと向かう。

先進国の技術者・企業はそのような有用新原料を「発掘」し、新商品として先進国で高付加価値商品として商品展開する。だが発展途上国としてみれば、もともと自国にあったものが「持ち出されて」、高値で商取引されつつも「自国の利益に全くならない」という面白くない事態となる。もっとも自国内の技術のみでは商品化できないのだが、その利益の一部分くらいは「原料供給国」として「得る権利があるはずだ」という政治的な問題へと発展しているという。

そんな状況下「生物多様性条約(COP10)」で一定のルールが確認された。薬草や薬草抽出物に関して、その薬理効果が自生地域で民間療法として知られている場合についてガイドラインが提示されたのである。

日経新聞によると「…締約国はこれまでに、薬草などに関する先住民の知識を活用した製品の利益を先住民側に配分することについておおむね合意した。…先住民や地域社会が持つ生物の知識を製品開発に利用したら利益を配分することを奨励している。締約国は生物そのものを使う場合と同様、知識を利用する際も提供者の許可を取り、利益配分の契約を結ぶことを議定書に盛り込むことにした。…」という。

ある意味当然のことである。だが、当然の事例に関しては明確化されたものの、大きく広がっているグレーゾーンの存在がまだまだあるのである。健康食品の必須成分を産出する菌類・微生物が他国からのものだったら?それに対して「原料供給国」として「得る権利があるはずだ」という政治的な問題へと発展する可能性も高い。

利益配分、薬草などの知識にも COP10 :日本経済新聞

匂いに関して、分子受容体とセンシングとディスプレイ(提示機)に関して、少し考えてみた

匂い受容体の存在が解明されたのは実は20世紀末のことである。2004年にリンダ・B・バックとリチャード・アクセルはノーベル生理学・医学賞を嗅覚受容体に関する研究で受賞した。「ほとんどの受容体と同じく、特有のリガンドに結合するというよりも、嗅覚受容体は匂い分子の構造へ結合する。匂い物質が受容体へ結合すると、付いていた細胞内のGタンパク質を活性化する。次に、Gタンパク質がアデニル酸シクラーゼ活性してATPを環状AMP(cAMP)へ変換する。cAMPはイオンチャネルを開き、ナトリウムイオンが細胞内へ入る。すると脱分極化が細胞へ起きてその活動電位が脳へと情報を送る。」その受賞のきっかけとなった論文によると匂い受容体はおよそ1000種類あるとされる。ただし他の分子の受容体と比べ、特異性は低いようである一種類の匂い物質があるとするといくつかの受容体が反応してしまうようだ。脳はいくつ物匂い受容体からの情報を総合して匂いを認識するようである。

以前、香りを送受信するための香りセンサーと嗅覚ディスプレイについて書いたことがあったが、匂い分子~受容体間の基質特異性の低さからすると、匂いのセンシングは思い切って生体と異なるシステムを取り入れても実現させることが出来るのかもしれないと一瞬考えた。しかし、1000種ほど匂い受容体があるらしいこと、いくつもの匂い受容体で得られた信号が再び脳内で組み合わさり「匂いの認識」となっていること、をあわせて考えると、そう簡単なものでもないのかも、と思ってしまう。現時点において生体の匂いセンシングの末端機構だけが分かっただけで、その後に脳内でどんな変換が行われどのような生理現象・無意識下の心理・意識下の心理に作用しているのかは分かってはいない。また匂いのディスプレイにでは、その場で匂いを調合しディフューズする装置を用いることになる。Aの匂いはB+Cから出来ている、というような「要素臭」を探し当てなくてはいけないが、匂いの受容体が1000種類あるという事実を考えると、そもそもどうやって要素臭を絞り込めばよいのだろうか?数種類の要素臭だけで匂いを再現することがそもそも無理なのではないか?

問題はなかなか難しい。例えば…光学異性体で匂いの異なる化学物質はかなり多くある(どうやってセンサーを作るのか)、匂い物質濃度が大量にあるときと微かに流れているときでは匂いのイメージが全く異なる(この話は閾値や悪臭物質とも絡む)、含硫黄有機化合物やピラジン化合物のような低閾値化合物はそもそも匂い検出システムが異なるのではないか?など匂いに関心のあるものとしては疑問が尽きない。

この話は未調査部分もかなりあるので引き続き調べて、書くようにする。

aromaphilia: 香りの送受信
嗅覚受容体 – Wikipedia
|書籍|〈においの感覚世界への招待〉嗅覚系の分子神経生物学|フレグランスジャーナル社
Cell – A novel multigene family may encode odorant receptors: A molecular basis for odor recognition