ファッション(服飾)とネットの世界

ファッションに関して雑誌などの紙面体のメディアが衰退するのと合わせて、ソーシャルメディアが隆盛してきている。例えば…

Elastic!では2010年の総括を年末に行っているが、その中の特筆事項として、ファッションブロガーの台頭をあげている。多様化した嗜好・趣向の請け皿として素人に近い流行発信者を主役としが小規模にプロモーションを掛けて、小規模に販売を行うというビジネスモデルが台頭してきているということである。1)

またユニクロのような大手も、この様なソーシャルで小規模なムーブメントを持ったユーザーに対しての利便性が高くなるように、販売スタイルを見直しているようである。ネット通販とソーシャルネットワーキングに留意するとの報道を見た。2)

繊維~服飾業界は川上(化学・繊維・紡糸)業界から流通・小売業まで総括する広い産業だ。川上の日本の科学技術が、世界に追いつき世界の科学研究をリードするような存在となりつつあり、「世界に追いつくための研究」というよりは「世界をリードする研究」へとシフトしていると考える。ただ川下では日本の成熟経済化、内需の衰退、流行の求心力の低下のために、一時期のような作れば売れる、仕掛ければ売れるという時代は終焉を迎えようとしている。その象徴的な表面化として各ファッション専門誌(川中的な)の発行部数の低下が起こっているといえる。但し、日本人のファッションに対する関心が薄れてしまっている訳ではないと解釈する。大規模にプロモーションを掛けて、大規模に販売を行うという従来の紙面体が果たしていたビジネスモデルが縮小し、多様化した嗜好・趣向の請け皿として素人に近い流行発信者を主役としが小規模にプロモーションを掛けて、小規模に販売を行うというビジネスモデルが台頭してきているのである。その主役になるのがブロガーだ。ファッションリーダーがブロガーであるケースはますます重要化してゆくのではないかと考えている。

1.Elastic: 2010年Elastic的10大ファッショントピック
2.ユニクロ社長を突き動かす「エジプト革命」 :日本経済新聞

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