メモ ツィッターにしても2chにしても

ツィッターでの#hayanoquizは結構大きいツィートのラインになったのかもしれない。ただ大きいラインになると、それを良しと思わない動きも出てくるし、制御不能な傲慢な動きが出てくるのも事実。それはツィッターでも2chでも同じことなのかもしれない。

今回の地震と原子力事故に対する有識者の初期対応として、このツィートのラインはとても有意義だったと思う。みんなが共有するリスクである原子力、喫緊迫る解決しなくてはいけないトラブル、しかし原子力に対する学術的理解も工学的知識もほとんど全く浸透していない。この状況下ではデマや誤解が広がり必要以上の悪影響を社会に与えてしまう確率が高い。そんな中、このような専門家による解説ではなく、参加型の理解促進への活動が進んだことに意義があった。トップダウンによる説明よりも、参加型・ディスカッション型の学習のほうが遥かに深い理解を得られるからである。

多少ワルノリと思われる傾向が出てしまったように感じる人も居たのかもしれない。が、多くの人が深い解釈を持つことで、社会の総体として、広く、深く、多角的な解釈・理解が得られると思う。学術的な言葉を使わないと理解できない事象という物もあるし、僕も含めてそれの理解をギブアップしてしまう人も居るのだろうが、社会の総体として理解し、正しい理解の共有化したうえで判断することは必要なのである。

そして自分が理解しているかのように自分自身では思っていた人々の情報発信は慎んでもらいたい。理解していない人間の理解しているかのような発言が社会に共有化されたときがもっとも怖いのである(そして多くの場合、理解していない人間は自分が理解していないことを知らない)。また社会の総体としての理解のために、学術的な言葉を使わざるを得ない現実も、忘れてはいけないと思う。

その意味でもこのツィートラインは有意義だと思うのである。

コメントを残す