紺のスーツをもらう

スーツを取りにいってきた。服はそこそこマトモなかんじ。

前回ミスがあったために、ちょっとぎくしゃくした感じだったのだが、それは相も変わらず。

一応服はそこそこマトモなかんじ。ちょっとシャナリとした感じの生地で3つボタンシングル。華紺で艶感のあるイタリア・カノニコの無地、平織り春夏で織り柄は細かいヘリンボーン。初回に頼んだスーツを踏襲してサスペンダー吊りにした。ゴージ位置を少し低めにして、セミノッチで頼んだ。ステッチをコバではなくアメトラのような7mmで入れたので、セミノッチが少し強調されている。この辺がちょっと個性的。裏地はかなり厳密に色調、トーンを合わせた紺系で総裏。ボタンは黒のホーンボタン。

前回に頼んだ服は強撚糸のチャコールグレイ、裏地は紺、茶のホーンボタン。ビジネスにおいては結構モテ服で、日本テルペン(神戸香料)にも着て行った。そのときは向こうの社員の印象もそれなりに良さそうな感じを持ってくれたようだった。またこの前の名古屋であった電気学会にも着ていったが、同じ学会に参加した後輩によると、さすがに後ろ姿は綺麗に見えるようだった。

今回頼んだ服の初回着用は茶道部の後輩の結婚式が初回着用になると思う。華紺でブルー系のネクタイを締めて、白いチーフを挿して出る。ちょっと仕立てが大雑把な感じはするが、生地が華やかなので、晴れの勝負服としては良いのではないかと思っている。この結婚式は自分にとっても結婚相手を探せる場にもなると思うので、きちんとした格好は必須である。結婚する彼を祝うのが最上位の優先事項であることは言うまでもないが。

最近卒業した研究室の後輩は麻布テーラーにつれていったが、そのときの服はどう出来上がってきたのかな?着丈短めでかなりコンパクトに頼んでいた。生地も標準より一つ良いグレードの10マンス(サージベースで真夏以外は着ることができると言うもの)あまりオーダーを初回から攻めすぎるのはお店にとってはしんどい筈なので気になっている。彼の服の好みからすれば、麻布テーラーは好みだと思う。トレンドをつかんでいる、というかトレンドを作ってきたような会社であるからだ。接客も採寸の時間をケチらないし、結構良いと思う。この辺は吉村も見習うべきか。

その初オーダーの彼を吉村につれていけなかったのは接客とトレンドの理解が少し足りないからである。仕上がりも長期的に見れば良いのだが、仕上がり直後の馴染み感が少し弱い。そこら辺を見通せるようになってから彼は連れてくるのが良いのではないか、と思っている。

(後日)出来上がりを何回か見返している。なかなか良い。そもそも胴回りのタイトなフィッティングが出せたのが最も良い。生地のグレードとしてはやはり上だったようで、ちょっと色味は単純で面白味は?(?)なのだが、生地のヌメリ感や薄さ(薄いからこそ仕立ての安価さが出てしまうので、よくないようにも思うのだが)はなかなか良い。もう少し着丈は長めにとればよかった。チャコールグレイの強撚糸のスーツですらも着丈としては短め(麻布テーラーの方が着丈は長い)でその意味ではちょっとエレガントさが損なわれてしまったようにも思える。釣りズボンにしたところはなかなか良い。靴がぼろいとちょっとみっともなくなってしまう(修理から帰ってくる)。生地のヌメリ感、ローゴージ、(比較的)ワイドラペルでちょっとエロさが出ているかもしれない。

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