電子化開始 ES-8000で


電子化をするといっていた件だが、仕事を開始した。なかなか快調である。

ES-8000は当初接続さえ出来なかった。古い機械なので接続がSCSI系なのだ。オプションでSCSIからネットワークに繋がるアダプターや、パソコン側に接続するボード(詳細未調査だがおそらくPCI)も在ったようだが、win98との接続について取説に書かれているところが泣かせる。もはや骨董のスキャナーだと言うことが分かった。

しかし道具としては優れていることも確か。透過光ユニットを取り付けて大量のネガを一気にスキャンしたり、ADFユニットを取り付けたりと使い方は多彩で、読み取り精度もmax800dpiという高性能。プロの道具である。がっちりと組み上げられた躯体はプロの道具と言う感じである。上蓋の開閉が怪しかったのは注油で一発で解決するし機械好きにはたまらない。

当初このES-8000はパラレルプリンタケーブルでの接続を考えていた。自分のデスクトップはプリンタポートがついており頭からこれで接続可能と考えていた。パソコン内にエプソンのサイトからマネージメントソフトを落としてきて、買って来たケーブルで接続。しかし接続してきて動作を確認すると無反応であった。ウェブで調査してみるとプリンタパラレルでの動作はwin98までの対応で、それ以降のPCではSCSIのみ動作対応とのことだった。スキャナーの世代交代を促進させるためだったのだろうと思う。

解決方法は二つほど考えられ、一つはSCSI~USB変換ケーブルで接続してしまう方法。もうひとつはSCSIケーブルとSCSI増設ボードを買う方法。結果的には変換ケーブルは見つからず、ジャンク屋で買ったSCSIボード(PCIバス)と古い規格のケーブルの専門店での買ったSCSIケーブルで接続に成功した。

SCSIボードは「AHA-2940AU」と言う製品でXP以降のPCでSCSI機器を使おうとすればこのボードは代表例となるのではないかという製品らしい。(参考)
http://www.adaptec.com/ja-JP/support/scsi/UltraSCSI/AHA-2940AU/
評価はなかなか見つからなかったが、こんなサイトもある(参考)
http://www.retropc.net/yasuma/V2/PC/SCSI/aha-2940au.html
なお、検索していくとこのボードとES-8000という組み合わせにチャレンジしている先例も何例か見つけることが出来た。お店のテロップでは「いわゆる鉄板品、保障なし、分かる人だけ買って下さい」とあった。このボードを見つけたのは末初ビル2Fである。

ちなみにこのボード、バスマスタDMA;バス上のカードがマスタ(DMAを制御するホスト)となって行うDMA転送方式、が可能らしい。昔の低速なコンピュータの時代の技術である。SCSIの転送速度はやはり恐ろしく遅いのだが、XPでもこの接続をしてやったほうが早いのだろうか?

ケーブルのほうは当時の製品が以下に多岐にわたって機器依存的なフォーマットを取っていたかを伺わせるものだった。単にSCSIといってもコネクタの形状はものすごく沢山在って、きちんとフォーマットを把握していないと、正確な接続が出来ないものなのだ。フルピッチなのかハーフピッチなのか、あるいはピンの数とか、変換アダプターを使える場合、使えない場合などいろいろ。きちんと動けばすごく使えるが、きちんと動かすのが大変なのが当時の機械だと思い知った。見つけてくれたのは東京ラジオデパート1Fのケーブル屋。真空管やトランスなども扱っている秋葉原らしいビルの一店。

さすが秋葉原。こんなに古いものがきちんと探せば手に入るとは…。ヤフオクなどでも地味にやれば見つかるのだろうが、懐の深さを感じる。

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