プライベート電子ライブラリー

以前この記事にかこきこんだように電子書籍には法的グレーゾーンが多い。
·スキャナ+裁断機のレンタルはおそらく適法だが、自炊代行業は法的には違法となる可能性が高い。
·家族内の共有HDへのデータアップは適法だが、企業内の共有HDへのデータアップは違法。
·家庭内HDも外部アクセスに対してオープンになっているとグレー。
·オンラインフォルダ(googleの共有化フォルダやMSNの写真共有化フォルダ)に乗せるとほぼ違法のグレー。
·裁断済みの書籍の流通は合法。ただし、大量の裁断済みの書籍の売買はどう考えても問題。
しかしながら既存の法律、既存の出版業界や著作権権利団体に過剰配慮して、グレーゾーンのサービスに手を付けずに居ると、アンダーグラウンドの流通が活発化し、結局一般消費者も著作家も損をすることになってしまったりする。

そもそも書籍データをスマートフォンなどの電子端末で読むだけでは書籍の電子化の意義は少ない。書籍の情報を電子化し、電子ライブラリーとして使うことに意義があるのだ。

自分は常々考えていた、そもそも新たな思索・イデアを湧出させる事へと繋がるかもしれない、高度な文章・高度な情報の電子共有化。断片的な情報も掘り下げてゆくことにより、またさまざまな情報とリンクしてつながり、次第にクラスター化することによって、新たな展開・視点を与える筈なのだ。従来は広大なライブラリーにアクセスできる「研究者」にのみ許された「時間をかけて行う思索・アイディアのクラスター化」は、電子上に場を移す事で圧倒的に高速化・高効率化する。(これは情報の電子化、ネットワーク上へのアップが人間の思考・思索能力を拡張していることでもあり、情報ネットワーク技術が真の人類の脳機能の拡張へと繋がることを示すものなのだが、その「拡張」に関しては改めて考察する)

まさに電子ライブラリーという場の上で、人間の思考機能が深まり、より深く、より広く、より多角的に考えられるようになる。プライベート電子ライブラリーには期待しているし、労力もある程度はさいてゆくつもりだ。

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