世界の食文化地図

雑誌「香料」を眺めていたら、文化人類学者の石毛直道が寄稿で食文化について纏めていた1)

食文化(特に調味料、香辛料)に関して地産性がその土地の食文化に多大な影響を及ぼしていることは周知の事実である。しかしながらその概要に関して上手に纏められたレビューがあまり無いので難儀していた。本稿にて世界各地で栽培・飼育されている食品・香辛料・調味料の世界地図が載っており、食文化に関して考え始めるのに役に立つ。図のタイトルのみを列挙してみる。

•図3 15世紀頃の主な穀物の分布
•図4 15世紀頃のイモ類を中心とした根栽作物の分布
•図5 15世紀頃の主な食用・乳用家畜の分布
•図6 伝統的な食用油料植物と動物性油脂の分布
•図7 伝統的な調味・香辛料の分布

おそらく図の引用は寄稿最後の参考文献一覧にある「世界の食文化地図」だろうと思う。味の素が編集出版しているようだ2)。なお、味の素の全集は結構多くの図書館で閲覧できるようだ3)

文化人類学的な観点から食や香りの嗜好性を考えていくのは面白い。この寄稿を書いている石毛直道にしても味の素の全集を編集した吉田集而(よしだ しゅうじ)4)にしても。

1.香料247, p.21 (2010.09)
2.財団法人食の文化センター|財団活動のご案内|刊行物|講座 食の文化 全7巻|第1巻
3.公立の図書館検索で最近役立つなぁと思うのは以下のサイト
東京都公立図書館横断検索
4.よしだ しゅうじ 吉田集而

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