酒の器


酒の器を色々と楽しむのは自分の趣味である。もう買ってから1ヶ月以上経ってしまったのだが、去る11月、京都に行ったときに、伏見の器屋さんに寄って、節目の一つとしてグラスを買った。

伏見の器屋さんは「とよだ」さん。このお店は焼物からグラスから、しばしば漆のもの、染めものなどの多彩な一点ものを扱っている。どれも作家さんが作った趣向の効いた作品である。取り扱っている作家さんの出身は日本各地の若手で美大・芸大出身者が多い印象。店主の話によると、あまり著名すぎない作家さんの作品は、そこまで高価ではなく、新鮮な趣向が楽しいのでそのような作品を中心にしているそうだ。

自分はあまり沢山購入する客ではないのだが、この店主さんに顔を覚えてもらって、部屋の内装についても相談させてもらったりした。時期にすると関西に移動してからなので、’07年位からか。店主さんに部屋の内装について相談させてもらっていたのは、ヴィンテージリノベーションに関してすごくハマッていた時期があって、この「とよだ」の店内が珪藻土で仕上げてあったから「塗った壁って綺麗だけれど工事が大変そうですよね」と話したことがきっかけだった。店主はインテリア関係の設計と資材供給関係(?)の仕事の経歴もあるとのことだった。(話は変わるが、日本の室内照明にダクトレールがもっと普及すればよいのに、と今でも思っている)

自分はこのお店ではほとんど色の付いていないガラスばかりを買っている。最初に買ったのは吹きガラスのビールグラス。量が絶妙で、吹きガラスで作られているその柔らかなシルエットが冷たいビールのシャープなイメージとよくマッチするとおもう。少し出っ張りがつけてあって手に良くなじむ。今回買ったのはワイングラス。とはいっても量があまり入らないので日本酒や食前酒用にも使える。端正な形で言われないと気付かない程度に金色がかっている。この色味は色の付いたお酒を注いでもその色(赤ワインの赤や白ワインの蜂蜜色)を阻害しないから、すごく上品な色使いだと思う。

綺麗な器を頻繁に買うことは出来ないが、普段使いに使える綺麗な器を少しづつ増やしたいと常々思っている。何か良いことがあったときには記念に、また寄って買いたいなぁと思う。

京都伏見 酒の器Toyoda

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