hayano先生のツィッター企画(3/20の) #hayanoquiz

自分の考えてみた回答の範囲で。
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I-131(半減期8日)とCs-137(半減期30年),各々同数の原子核があったとき,そのベクレル値 Bq はどちらが大きいかを述べ,その比率を計算せよ. #hayanoquiz

dN/dt = λN ;崩壊速度
t(1/2) ≒ 0.693/λ;崩壊定数と半減期の関係
131I(半減期8d)の崩壊速度はCs-137(半減期11000d)の約1370倍速い。
Bqの定義は「1秒間に自然崩壊して放射線を発する原子核の数」なので同じ分子数があった場合、原子核の崩壊量(∝Bq)は131I(半減期8d)が1370倍多い。

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セシウム137→バリウム137のβγ崩壊に関する問題:この崩壊で出るβ線は物質を透過する能力が低く,γ線は透過力が強い.それはなぜか,簡潔に答えよ. #hayanoquiz

(怪しい解答ですが…)→β線は粒子(電子)線であるために物質で遮蔽される確立が高いが、γ線は短波長の電磁波であり物質を透過しやすい。そのために体外被曝ではγ線が問題になる。だが遮蔽材がない体内被曝ではβ線の問題が顕著になる。「ベータ粒子は電子そのものなので、電子と比べて非常に大きい質量を持つ原子核には影響をほとんど与えないが、ベータ粒子は原子核のクーロン場により大きな加速度を受け制動放射が発生する。」

「」内wikipediaより引用ベータ粒子 - Wikipedia

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【同じ個数の】X線とγ線を比較した場合,人体への影響が大きいのはどちら? #hayanoquiz

一般に原子核内のエネルギー遷移のギャップのほうが軌道電子間のエネルギーギャップよりはるかに大きい。短波長で高エネルギーな電磁波はγ線。生体への損傷(DNAへのダメージ)など悪影響が大きいのも高エネルギーなγ線である。「X線とは波長領域(エネルギー領域)の一部が重なっており、ガンマ線とX線との区別は波長ではなく発生機構によっている。そのため、波長からガンマ線かX線かを割り出すことはできない。正式には、原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と呼び、軌道電子の遷移を起源とするものをX線と呼ぶ。」

「」内wikipediaより引用 ガンマ線 - Wikipedia

修正→「そうか、X線の方がγ線よりLET(線エネルギー付与)が大きいのか。」「エネルギー量が大きいのはγ線だけど、吸収度(1-透過率)によるだろうから、どっちが影響大きいんだろう…」で、違うみたいです。勉強になりますね。

しかし調べてみてもX線もγ線もどちらも低LET線に分類されています。また一般にγ線の場合は高透過性なので被照射体にエネルギー自体は吸収されにくいと思われます。高エネルギーなのはγ線、ただし透過性が低く吸光係数が高いのはX線(X線の方は吸光係数が大きく、エネルギーが被照射体に吸収される)。(なぜ短波長のγ線が低い吸光係数なのか、そもそも電磁波の吸収とはどのようなメカニズムなのかについての理解は進んでいないままですね…誰か明確な回答を明示してください)
電磁波の種類と特徴

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