科学を軸として技術を連続的にアップロードする

このままの状況では研究を続けることができないかもしれないという恐れを感じている。

これまでに述べてきたように、アカデミックの路線の方に行きたいと度々言ってきたのだが、それが実現できなくなる最悪の状況をつい考えてしまっている。そのような状況下に、自分自身がしつつあるのかもしれない、ちょっとその状況を解決したほうが良いと思っている。

そもそも、アカデミックに行くためには、ブログなどの自助努力はしないほうが良い可能性がある。それは余計な波風を立てることが、ポジション確立のためには良い影響を与えないのではないか、と考えていた。それに研究が進むにつれ、その内容に描きにくい状況に移行しつつある、それは書く内容が専門的になりすぎてしまうことと、確立した知見のリークにつながってしまう可能性があるためである。そしてその反作用で研究以外の事が多くなってしまい、あたかも研究をしてないかのように見られてしまうのではないか、と言う恐れがあった。

もっと多くの人と会うべきなのだと思う。この前の味と匂い学会は参加を逃したが、その類の会合には出席をしなくてはいけないのだと思う。できれば週3人ぐらいの人に会えたら良いと思う。そして、常に自分の研究を人に話し、ブログにも自分の状況を更新し続けることが必要なのであろうと思っている。

そして自分の考えていること、志向性を改めて理解していただくために、ブログを再開する必要があるだろう。自分は、研究をこそ手に入れるし、研究の対象は科学なのだし、そして科学が技術を生み出す軸になるであろうし、そして商圏を確立して行くのだ、という理解を持っている。同時に自分があんのんとしてしまう事をこそ、改めて注意を払い直さなくてはいけないと思った。自分がついつい手を抜いてしまっていることは自分の落ち度だ、きちんと警戒度数を上げないといけないと思う。

常に感じている危機感でもあるのだが、自分の思い付くことのできるアイディアというものは、他の人にも思い付けるモノであると考えている。ただし自分の考えていることというものは、現状自分が最も近いところにいるとも考えている。したがって、追いつかれないためには、常に前進し続けることが必要なのである。どんな人とでも会うこと、常に自分のアイディアを書き留め、何も思いつかない日は、それを見返して、ほかのアイディアを繋げて行く事、ただしアイディアを練り上げるステージというものは、オープンでは危険すぎる。オープンな場で練り上げるアイディアは概念及び実証済みの研究結果のみであるべきである。

かねてより述べているように、自分の為そうとしていることのフォーマットは、科学である。それは嗅覚のプライマリーコーディングが生物学的に規定できるはずであることと、そのために数学的な手法を用いて解析することで達成できる事である。プライマリーコーディングを明確にしたうえで、嗅覚の学習メカニズムの解析も具体性と、数値的/定量的な検討定義ができるであろう。又その結果は、電子デバイスや香りの情報化に大きく貢献できるものと考えている。そして検討手法は創薬などへも適用が可能になると考えられる。新しい科学が達成するものは、技術群をである、技術群をもってして‎可能になるのは新しい商圏である。検討はまだまだ課題が多いのだが、現状最優先に構築して行くべきは、科学である。

遊んでいる場合ではない。自分だけで走り始めた時の考えていたことは、今でも有効であり、有価である。アイディアをひとつずつつなぎ合わせてクラスターを作る、それが香りの科学の構築にアプローチできる唯一の方法である(そうしなくては何を研究したらよいのかすらわからない)。そして今注意しなくてはいけないことはバックボーンの構築(考えるためのシステム作り)に振り回されすぎないようすることだ。金で解決するモノは金で解決してしまうこと。

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