香りインタラクションについて少々考えてみる

要素臭開発が香りインタラクションの発展を促進すると考えている。

中本先生の研究会でのの筧さんの話は面白かった。筧さんは慶応SFCの先生で、嗅覚をテーマにしたインタラクションを作成し、それによる受賞歴などもある人。彼のインタラクション作品hanahanaは、香気センサーとセンサーアレイの情報処理を中心とした技術(中本先生も専門としている分野)が製作におけるヒントになっている。香りを付けたムエットを花瓶に挿すと花瓶の中に入っているセンサーアレイがセンシング、解析された香気パターンに応じた花がプロジェクタで映し出され、花瓶に花が咲いているような映像を体験できる。センサーはフィガロ技研の半導体ガスセンサーである。おそらく香りという言語化できないものをセンシングし、可視化するという行為、映像もまた完全な言語化はできないという点がユーザー体験として面白いのであろうと思われる。現在は慶応で研究室を持ち、指導と創作活動を平行して行っている立場にある。

センシング結果はできるだけユーザー体験を面白くさせるような方向に出力が広がるようアジャストされている。ただこの作品が内包している問題は、香りをブラックボックスとして取扱い、解析の持つ意味合、香りの持つ意味合は究極的には理解できない点にある。これは、インタラクション(=ユーザー体験)としては面白いものができる半面、香りで美を追求するとか、香りの持つ意味合いを解析しユーザーにメッセージとして提示するということはできないのである。出力されるメッセージをコントロールできない、出力されるメッセージが解釈できない、という点はクリエーターに嫌われる点になり兼ねないように思う(のだがどうだろう?)。

上田麻紀さんは香りの抽出やいろいろな香りの蒐集をインタラクションとして提案した、筧さんはセンシングを中心としたインタラクションを提案した、現状に置いてそこは別の次元のインタラクションとして解釈されている。実際、後援者たちも前者は香料会社、後者はセンサー工学であり、表面上は近そうなカテゴリーでありながら、断絶があるように思う。これは人間の嗅覚が一般人の理解としてもブラックボックスであり、有機的な結合感覚がないためである。嗅覚について、香りについて有機的な結合感覚を得ようとすると、それはトレーニングを意図的に行っていくしかない。これを積み上げて行った人間の究極的な姿は調香師なのではないかと思う。現状においては香りのアートを展開してゆけるのは調香トレーニングの習得、もしくはそれが基礎的な部分において必要であることの認識が不可欠であると思われる。

筧さん自身はこの香りセンシングインタラクションに関して続編の製作も行ったが、興味の中心からは離れているのかなと思った。最近のワークショップで用いているのは、触覚再現をしてくれるモジュール。触覚に関しては意味合いの理解が分かり、再現されるものを発信したいメッセージに近くなるようコントロールしてゆくことが香りよりは容易である。触覚(振動含む)センサー技術の向上、再現モジュールの性能向上、パソコンの高性能化、解析に必要なソフトウェアの充実と実用上の性能が確保されつつあること、これらから五感に訴えるユーザー体験を簡単に作り出すことが簡単になった。筧さんたちメディアアートの役割は、このようなインタラクションとして技術革新によって達成されたものを還元し、ピュアアートや広告、エンターテイメント(ゲームなど)のシードへと繋げることにある。

嗅覚に関して、当面の問題としては、嗅覚や香りの中身がブラックボックス過ぎ、そこにある体験の意味合いの解釈に至らず、メッセージの発信まで繋がってゆかない、と言った。かつては音楽に関しても触覚に関しても、味覚に関しても、光に関しても、「有機的な結合感覚」を得ようとすることは困難だった。しかしいずれもセンシングとそれによる数値化に基づくユーザーインターフェースが開発され、パソコンを通じてクリエーターが製作物をコントロールしやすい状況が出現しつつある。

例えば音楽に関しては、ミックスやエフェクトを作ろうとしたりSR/PAをやろうとすると、高額なアナログ機器を揃え、電子回路の技術を習得し無くてはいけなかった。だがPCの高性能化とソフトウェアの開発によりそれらは容易になった。真空管アンプシュミレータなども充実している。音とは何なのか分かって、「有機的な結合感覚」をもってクリエイトする環境が容易に入手出きるようになった。この結果としてピュアアートや広告、エンターテイメント(ゲームなど)のレベルは今後より高度になってゆくと考えられる。

同様の事が今後、音楽のみならず、触覚に関しても、味覚に関しても、光に関しても、加速する。いずれもセンシングとそれによる数値化に基づくユーザーインターフェースが充実し、「有機的な結合感覚」を得るのは容易になってゆく。例えば味覚に関しては、5味センサーが実用化され、味のクリエーションや流通している商品のトレンド解析に役立ち始めている。触覚技術の向上によってゲームへの触覚再現のクオリティが向上する、などなどのことが実現する。

筧さんはラフなものでも良いからとりあえず魅力的な新技術を盛り込んだユーザーインターフェースを開発し、クリエーターに投げたい、と「ラビットプロトタイプ」、「ちょっと突破しやすくなるようなフック」という言葉を用いて_言っていた。いずれもセンシングとそれによる数値化、パソコンを通じてクリエーターが製作物をコントロールしやすい状況を出現させることが重要である。それらをベースとしてハンドリングしやすいユーザーインターフェースを開発する。それによって、特に言語化が困難なものであればあるほど、メッセージの発信まで繋がってゆかないクリエーションに対して、「有機的な結合感覚」を得ることを可能にする、クリティカルな答えになるのではないかと思う。

IBMのトップの発言に今後5年間ほどで触覚、味覚、そして嗅覚に関するインターフェースが発達し、コンピューターの世界で取り扱われる事が加速するとある。しかし嗅覚に関して、当面の問題としては、嗅覚や香りの中身がブラックボックス過ぎる事がある。そこにある体験の意味合いの解釈に至らないのである。自分のそれに対するソリューションとしては「要素臭の開発」を提唱する。センシングや分析を「要素臭」をキーとして読み直すことによってこの様なユーザーインターフェースの開発を推し進められると思うのである。その際に必要なものとしてはやはり生物学からのフィードバックを想定している。その世界は結構目の前にあり、後は誰が為すのかという問題だけだとも思う。

1.慶應義塾大学SFC 環境情報学部 筧康明研究室ウェブサイト | Website of Yasuaki Kakehi Laboratory, SFC, Keio University
2.魔女の実験室 MAKI UEDA artist blog
3.IBM による5つの未来予測:5年後のコンピューターは「匂い」「味」「触感」に対する認識能力が向上する - japan.internet.com テクノロジー
4.The IBM Next 5 in 5: Our 2012 Forecast of Inventions that Will Change the World Within Five Years « A Smarter Planet Blog (原文)

お洋服(その他の洋服)に関して

自分の洋服に関しては、もっともこだわる方針なのがフィッティングとシルエット。次にこだわるべきに考えているのが色とテクスチャ。elasticでも言っていたが、女の人のファッションが遠目に見ても目立つものを重視する、男の人のファッションが至近距離での目立ちを重視するという教訓があったが、結構それを実践していると思う。

ただし現在、テーラードをできるだけ身につけないことにしている。ウールのテーラードは立派に見えすぎるし、コットンのテーラードはおしゃれ過ぎ、金持ちに見える、またどちらも戦闘服なので下の人から見たときに威圧感が生じることがある。

ただし格式感をある程度キープして、相手に略礼感を与えないことと同時に、下の人たちから見て威圧感を感じ無いようにしたい。自分はニットを使うことと、Vゾーンを残すことで解決できると思って実践している。Vネックセーターとカッターシャツ(加えて革靴)を使用することで儀礼感は演出できる。カッターシャツはコットンか麻、アイロンをしっかり効かせる。本当はネクタイを締められるようなシャツであればもっとカチッとするのだが、おかしくないデザインでアイロンさえかかって入れば結構かちっとするので大丈夫。シャツは柄があるとメッセージになる(ストライプであればビジネスを連想するし、チェックはカジュアルだ)ので無地がもっとも便利。白は純粋・最上位の儀礼、ライトブルーはスポーティ、身体を動かす仕事が速そう、畏まりすぎない、というメッセージとして使うことができる。ネクタイを締めるとさらにカチッとできるが芯のしっかり入ったシャツでないと纏まらない。

ニットの使用は、着たらブラシをかける、ホコリと毛玉に気をつける、連日は着ない、という点が注意。革靴と似ている(履いたらブラッシング、シューキーパーを入れる、連日履かない)。またどちらもサイズの合っているものを買うと、着心地も見た目も良いという点も似ている。ニットは秋冬はウールを、夏はコットンを、が鉄則。シルエットが合って安価なニットを見つけたら即まとめ買いである。

カッターシャツは良くて安価なのは入手が難しい。これまででもっとも気に入って使ったシャツはコットン・リネン(50:50)のブルーの芯のしっかりしたブルックスブラザースのシャツだった。ネクタイを締めてもニットの下にノータイで着てもバシッと収まった。これを見本にオーダーしたいというのが本音(それも白で)。

Elastic: 一般男性向け!服オタが選ぶファッションの参考になるサイト10選
Elastic: 実用性重視のカジュアル指南本『成功している男の服選びの秘訣40』

化粧品の仕事に関する進捗いろいろ 追記

(7/25)
今日、化粧品の仕事がいろいろと捗った。輸送会社のOBに知人経由で連絡を取ってもらっていた件。これがかなりの進展を見せた。

メンバーは輸送会社OBのKさん、現役のHさん、自分、店長。香水店店長にはあまり変なことをしゃべらないように気を付けて貰い、なおかつどんな話になるのかをシュミレートしておいて、申請書類・許可返却書類でどれを持っていくのか、打ち合わせ済みにしておいた。

前日打ち合わせ後、会社の代表取締役格のYさんと合流してご飯を食べることになった。以前、N先生交えた打ち上げには出席と言っていたのに都合で来れず、機会があったら進展については話したいと思っていたし、輸送会社と会う前だったので少しはその事も話しておいて良いのかな、という気がしていた。Yさんはそれはチャンスなのだから、きちんと入り込めるところまで入り込んだほうが良い、という考え方のようだった。それは経営的な考え方、社長的な考え方としては正しい、店長も自分も身分相応とか、ハードな仕事にならないほうが良いという考えがちらりとあったが、経営的・起業的にはその感覚のほうが正しい。

なお、知人的にはちょっと違う感覚で、きちんと準備して付いていけば、仕事をきちんした形にまで高めてくれる現役の課長とOBが入ることで、ママゴト的な仕事もきちんと筋が通るのではないか、と思っていたのではないか。一応OB関係者ともなれば少しはやさしく接してもらえるだろうし、あまり見捨てられることもないだろうし、どうしても仕事にならないときには厳しくもきちんと説明してくれるだろうと思っていたのではないか。(こちらはサラリーマン的、仕事中心的考え方だ)

自分としては、きちんとした仕事のルートを確立し、役所と対立せず、きちんとした信頼感を得られる外見で、客にも取引相手にも従業員にも公平なのが良い仕事だと思っている。それに近づくのには絶好のチャンスであるような気がしていた。店長の同業者などには化粧品出身の経営者で書類も法規も完璧に仕上げている人もいるようだ。そんな誰もが納得する仕事(技術・手際に始まり取引相手という見た目に至るまで)に近づくのには絶好のタイミングなのだと思っている。書類関係、法規関係はほぼ完全にこなせていると考えていた。ただし税関(と輸送手段)をクリアするためには大手と組めるのが最も楽(コストは少し高くなるかもしれない)で、安定的な解決に近いものだと考えていた。

Kさん、Hさんとの話はかなり良い纏まり方で話せた。必要と考えられる書類は網羅されていたからだ。当初は輸入業登録が必要かも、という話になったが、H課長が上の階で最新の情報を確認してくれて、直近の法・行政のシステム改正で統廃合され、製造業と製造販売業の許可のみ、でOKということがわかった。現在取得している内容で(登録済みの品目に関しては)いけるレベルだということが明らかになった。

大手の輸送会社に顔が通った、ということはその会社の海外の事業所も視野に入れた仕事の運びが可能になるということだ。国内にいながら海外に発注を掛け、海外の事業所に集荷してもらったり、海外の事業所にいったん集荷して、梱包しなおしての日本への発送が可能となる。これは大手の化粧品輸入業者のレベルと同格の仕事の仕方である。現状の店長の仕事のレベルでもかなりの前進になる。海外で買い付けて、各国の現地オフィスに持ち込む、そこから発送すれば、航空便と大手の通関で店長が帰国するくらいには荷物が自由が丘にある状況を作れる。

お洋服(コート)に関して

コートを褒められたので少々お洋服に関して書いてみることにする。

洋服は自分は結構こだわる方である。

現状の身分ではテーラードを身につける必要も必然もない。またそれらを身につけることは、立派に見えすぎ、逆効果に働くこともあるかもしれない、という感覚もある。そもそも現在ではまったくお金がないので、洋服を買おうという気には全くならない。

だが、お金がある程度あった時期には結構こだわって洋服を揃えた。その感覚が残っていた最後のころに作ったのが、ビンテージ生地を使用したシングルチェスターフィールドコートである。このコートは事あるごとに褒められることが多かったのだが、ついに身内以外に褒められてしまった。

コートの構造はシングルチェスターフィールドを少しカジュアルにしたもの。ポケットはフラップ付きになっており、左胸にはチーフ用のポケットが切ってある。袖口はスーツと同じような開き見せの4つボタンが付いている。フロントはスーツとは異なり比翼仕立ての3つボタン。襟はピークドラペル、フラワーホールも付いていてゴージ位置はやや低め。これはコートの中でもっとも格式が高いデザインであって、燕尾服やモーニングのレベルの礼装をする際に用いるコートはこのチェスターフィールドが望ましい。コートはあくまでも寒さ凌ぎの衣類であるので格式のヒエラルキーはそこまでシビアではないのだが…。

なおこのチェスターフィールドは少しカジュアルにしてあるといったが、本当の格式あるチェスターフィールドは色は黒、チャコールグレイなど無地、生地はメルトン、黒ベルベットの拝絹が付いているのが本式である。ダブルもシングルも格式としては同じ。ただしシングルは比翼にするのがセオリーで、比翼でないシングルではチェスターフィールドとしてのアイディンティティは弱くなってしまう。

このコート、ビンテージ生地を使用したと言ったが、それはスーツ用のイギリス製のストライプ生地である。グレイベースだが紺やオレンジなどの色が混ぜ込んであり、ちょっと深みがある。また色を拾うのも割と簡単。と同時に拝絹を共地にしてフォーマルになりすぎないようにしてある。

フィッティングは下にスーツを着ない状態で着て最良になるように狙ってある。ただしコートを引っ掛けているだけ、というニュアンスも欲しかったので、あえてぴったりにはしていないし、袖の太さもコートそのものにしてある。着丈は膝上でチェスターフィールドとしては妥当なもの。

このコートが褒められる事が多かったのは、その誰でも理解できるデザインセンス。シンプルにして格式の高いデザインをとり、生地の奇抜さを緩和できている。生地は現代にあっては奇抜だが、昔の仕立て服を見て来た人にとっては安心できる色柄のようで、祖母などには大ウケだった。加えて意外に誰が着ても悪目立ちせず、昔の色柄の懐の深さを感じる。さらに、コートのイメージを損なわないフィッティングを守ると同時にクラシックで正当なデザインを自分の背格好に落とし込んだので、細身のジーンズを合わせてもツータックの太めのスラックスを合わせても破綻しない(とても立派に見えるらしい)。このコートは作ってよかったと思う事が多い。

最近3輪車に興味がありすぎる

2012/12/7; 3輪車は4輪よりも安定性にかける乗り物だと思われがちである。しかし現在、従来の巨大で豪華すぎ、燃費の悪い4輪車への注目は下がっている。シティコミューターとしてのミニカーが注目されるようになってくると、軽量化、燃費改善の見込める3輪車にも再び脚光が沸いてくるのではないかと思う。

後輪を2輪化したバイクはトライクという名で知られアメリカンタイプのバイクファンを中心に人気が高い。しかし横転の可能性が結構残っており、しかも横転した際の致死性は通常の2輪よりも高い(下敷きになってしまう恐れが高いので)。また、ミゼットなどを代表とするかつて日本で多かった3輪車はこのタイプであり、東南アジアなどで広まっている4輪自動車以下の商用車(ピアジオの3輪車やトゥクトゥクなど)もこのタイプである。このタイプは小回りが利き、貨物を載せられ、車体は比較的安価に製造できるという特徴がある。

これに対して前輪が2輪の3輪車はコーナリング特性が悪化しない割りに、車体重量が抑えられるのでスポーツ性能を持つという特性がある(リバーストライクという名称がある)。もちろんホイールの滑り出しなどの限界特性は異なるし、4輪車よりは以前限界特性は低いとされるのだが面白い乗り物となるらしい。スポーツカーとしての採用歴は古く、

  • BMWのバイク用フラットツインを利用したスコーピオンは完成度が高いといわれる
  • モーガンがスリーホイラーとして戦前から作っていた、2013年ごろリバイバルするらしい。
  • カナダのカンパニョーロがT-REXという隼エンジンを使用した1400ccのスーパースポーツ
  • フォルクスワーゲンがやはり2013年くらいに3輪スポーツを予定しているほか
  • トヨタ・ヤマハ共同による「MINUTE-S」

戦後の困窮期にドイツメッサーシュミットが庶民向けに開発した車体は、庶民向けながらレースや速度トライアルで活躍していたそうである。再び軽量化・省エネ・シティコミューターとしての特徴に注目され3輪車に光が当たることがあれば、このリバーストライクに光が当たると思う。実際に「MINUTE-S」は日本の法規上の側車付の枠内に押し込めようとしており、経済性とエンターテイメント性の両立を狙ったコンセプトであることがわかる。

以上のリバーストライクは操作感は通常の4輪自動車に近いと考えられる。バイク的な操作感のリバーストライクも存在していて、

  • メルセデスが1997年くらいに開発したコンセプト車(F300)
  • プジョーが2009くらいのモーターショーに出品していたようでこれも完成度が高い
  • ヤマハのビックスクーターを改造したリバーストライク

などがある。特徴となる点は車体がチルトする点にある。バイクのように車体が傾くことにより高速コーナリングが安定化する。チルトする影響をまとめると

  • チルトするため、4輪のコーナリング時のような横Gのかかり方とは少し感触が違うものになると考えられる。(ドライバーにとっての違和感)
  • フロントトレッドが狭くても旋回性能が稼げる(要確認)
  • ハンドルの切れ角とチルト量の両方を制御しなくてはいけない(制御方法、制御アルゴリズムの開発)

そもそもチルト角を円形のハンドルで作り出すというのは少々違和感があるのだが…。低速では切れ角で制御、高速ではチルトという感覚の差異をどの程度安全に作り出してゆくのか?ちょっとわからないことだらけである。要するに限界特性の向上と操舵感のマッチング、スムーズネスの確保が必要だが、それを実現するためにはコンセプトの煮詰めが必要と考えられるのである。

化粧品の仕事に関する進捗いろいろ

(7/22)化粧品の輸入においては何かと捗った日。役所関係に関しては、ほぼ処理するべき事項は完了し、必要書類が増えたとしてもこれまで足を運んだどこかに提出すれば完了する、という状態までできた。ただし今後の問題として税関を通過する際に必要な書類・手続きに関して知っておくという必要があった。

これに関しては店長友人の同業者の方に概要的な内容に関しては教えてもらっていたのだが、実行に移したときに何らかの問題が発生することは目に見えていた。根本的な解決としては輸入業務に関してより詳しい人間にプロジェクトに加わってもらうこと、できれば通関士に加わってもらう必要があった。以前より知人に、この手の化粧品の輸入に関する仕事を手がけていた輸送会社の人間を紹介してほしいと話していた。先週末再度話を持ちかけて、連絡を取ってもらったのがKさん。このKさんは化粧品の輸入に関してだいぶ長いこと関わっていたようで、退職してまだ1年、しかも現役で後輩の部長を紹介してくれるという。知人経由で情報が行ったのが多分金曜日、月曜日の朝メールをして、昼には会う話になったから、早かった。

正直言ってここまで大掛かりな話にするつもりは無かった。軽く個人経営のような通関士を紹介してもらってちまちまと仕事をして、内容がゆるゆると分かって行けばよいかと思っていたのである。だが、自分の化粧品の仕事を多くの人に知ってもらうのにはとても良い機会な訳であり、きちんとした仕事も出来るところを見せたほうがよいし、きちんとした仕事の形に立て直すのには良い機会ではないか?と考えている。多少初期の書類作成の手間がかかったり、通関・輸入手続にコストがかかったとしても、大手の輸入の仕事の流れを踏む経験ができるのは、これまでも・今後もちょっと無さそうだからだ。

ただ今回、先方の現役部長に会うのだからと、資料作成をしなくてはいけなくなりそうで、少々急務になりそうだ。

大学時代の友人たち

どうした理由かは分からないのだが、なぜか繋がっているかつての大学サークルを感じた。というのはgmailアカウントの方にOB会の関東での遊びのイベント情報が入り込んでいたからである。自分はそのgmailのアカウントを部関係で使ったことはなかったし、関東に住んでいることも言ったつもりはなかった。それでも案内をくれたことは、ちょっと嬉しい出来事であった。

実はそれまでにfacebookで同期のHさんの名前を何回か見ており、その後相手がステータスを変更したためか、こちらの友人候補のラインに上がることはなくなっていた。覚えておいてもらっている、とかいう話はなかなか嬉しいものである。だが少々困るのは、のこのこと顔を出せる状況にはない事。自分がきちんとお金の入ってくる状況を得ていたならば、堂々と顔を出して報告すればよいし、きちんと学会の報告などの形で学術業績を達成していれば、堂々と顔を出して報告すればよい。

だからそのOB会のメールには出席の回答をしないことにした。ただし、facebookで見かけていたHさんにはメールをしてみることにした。Facebookで何回か見たときには、友人宣言した方が良いのか結構悩んだ挙句にしなかった訳だし、今回のOB会の連絡をスルーするにしても、今後は顔を出したいと思っているのだから、関係は維持したいわけである。それにHさんは大学のころから自分に対して結構親切にしていてくれた(記憶違いでなければ、割と長期に海外に行った時にメールで連絡をした大学の友人では唯一だったと思う)。デメリットを与えない、余計なことに引きずり込ませない、ただ関係を最良の形で維持したい、だからそこには顔を出さない、これはそういう考えである。

昔の仲間たちと再び会えるように、そろそろ本腰を入れよう。

手は遅い、頭は早い。手は来たことのないところへと進む、頭は同じところをぐるぐる回る。

(個人的なことを書く)自分が最近思っていることの2つ目である。やはり調べながら書きながら考えないと考えも何も纏まって行かないように感じるのだ。しかし、手は遅い。書く端からどんどん忘れたり、考えに書くことが追い付いて行かずに変わったりしていく。エネルギーは有限だからかける量にも限界がある。

自分の性質をどういうかについて、村上春樹の言っていたことに自分も同意するところがある。「書くことでしか考えられないし、書くことでしかいろいろなものに理解を与えられないのだ」ということ。結局書くことによって、同じ場所の堂々巡りになっている思考に道筋を与えて、きちんと道を作って行く。このような方法によってしか、自分の考えている方向を明確にすることもできなければ、自分の考えている方向も・進んでゆく方向も明確に認識できないのである。こうしながらじわりじわりと、文章によって自分の立ち位置を明確化し、自分の周りを取り囲む空気や理法を明確化したならば、漸くそこから一歩出られる・もしくは一歩踏み出せるのである。自分の指向・思考・嗜好を具現化できた成果のあるうちはそれをもとに自分の考えや方針を周囲に対して説明できる。しかしその状況に安穏としていると、自分自身はリンポともいうべき生暖かい柔らかな泥の中にじわりじわりと沈んでしまい、やがて自分すらも分からなくなってしまうであろう。

書こう、書くことによってしか考えられないし、結晶化してゆかなくては前に進まない。手は遅い、頭は早い。手は来たことのないところへと進む、頭は同じところをぐるぐる回る。両方を回さなくては泥の中に沈んでしまう。

9月18日 新潮流

(9/18)節目を通過したような気分でいる。新たなスタート、今までとは異なる潮流の中に入って行く気がする。


占いによると今年は跳躍の年であるようだ。この9月の占いでは挑戦の月であり、誰かと結婚を決意するかもしれない、という占いだった。自分はいろいろな事を経由して今の研究の話に至ったが、その方針が固まった、という事を示しているのではないか、と思っている。そして9/16は新月であり、すべてが動き始めるとされる日、翌9/17は自分の誕生日であった。

もちろん占いというものを盲目的には信じていないが、バイオリズムというべきものはあるような気がする。バイオリズムを掴むことで、効果的・エネルギーをそんなに浪費せずに守り・攻めが出来、自分の身体・心・精神を効果的に働かせて仕事が出来、周囲からも評価されることが実現できるのではないかと考えている。

このような着眼点がなければ、周囲の引き上げに対して自分の感覚がついて行かない齟齬が起こったりするだろうし、自分がいくら頑張っても結果も評価も伴わず空回り感のある状況が訪れるだろうと思う。

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この8月下旬、9月上旬は相当に空回りしていたイメージを持っている。一つは趣味に思考と集中力が奪われてしまっていた事、それもアンコントローラブルな程に。その反面、それらには没頭できたため、9月以降にその感覚がくすぶり始めてしまうことはないのではないかと思う。ある意味それを作る作業は、自分にとっての振り返りの時間であって、自分の中を整理統合する・出し切る時間でもあったようにも思うのだ。そしてそれらは自分を制御した状態では為しえないような気がする。どこか肩の力が入ったまま、自分の中の何かを出し切ることは無理なのである。

もちろん自分がそれに没頭する、仕事のことも、新しい研究のことも全く投げ出して顧慮せずにそれだけにのめり込むことは、自分自身はとても不安である。惧れがあったから、ものすごく手相・顔相の変化などにシビアになった。実際左手の太陽線が弱くなって行っているのを見て、自分がすべてを放り出してのめり込んで遊んでいるのだな、と思った。こんな感覚が伴っていては遊びではない、とすら思うが、これこそが遊びであるだけではなく、心の平衡を保つための必要な作法であるのだろうとも思った。

人によっては恋人とどこかのバカンスに1週間ほど出かけたら、セックスばかりにのめり込んだりするだろう、この感覚に近いのかもしれない。その、仕事も今後のことも全く顧慮せずにそれだけに没頭する、そんな時間が人間には必要なのだ。それが自分にとっては恋人とのセックスではなかったという事。もちろんそちらに没頭する方が一般には理解されるであろうし、健全だ。それは相手の女性にとってもプラスであり、必要である場合も多いはずだし。そして、そんな関係を構築しておいた方が人生にとってはプラスなのであろうことは分かっている、きちんと機をとらえてそれらを構築しないといけないのだという事も分かっている。ただ今まではその機ではなかったし、無理やりそれを形成しても破綻する可能性があった(こう考えているのは、自己弁護かもしれないし、解決を先送りしているだけなのかもしれないが、その自律的な考察はまたにする)。

というわけで、これまでが自分のリセット。夏は終わって、これからは仕事をするべき・自分を作るべき秋や冬がやってくる。走り始める。ただそれだけ。

それにしても「「やらなきゃ」を「やりたい」に変えて、」って良い言葉だな、実現はなかなか難しいけど。

就活時以来?エゴグラムをやってみた

「しゅうかつ」と入れたら「宗活」と漢字変換されて帰ってきた。とりあえずこれはおいて置いて、lifehack_japanのツイート1で『「真面目系クズ」というのを知った 完全に俺のことでワロタwww : 妹はVIPPER2 』というのが流れてきた。関連アーティクル3でエコグラム4が使われていたので、再び興味が湧き試してみた。

結果;『貴方のタイプはbaaca です』5

詳細;

1.性格
貴方の欠点はユーモアに乏しい事と権力に弱い事です。他の面は良好で特に情の厚い点や、合理的に物事を分析判断出来る点は最も優れた特長です。今後の課題は、もう少し自主性を持つ事と、自由な感情の表現を暮しの中へ適度にアレンジして行く事の二つです。

2.恋愛・結婚
貴方にユーモアが加わったら、この世で最高の夫(妻)に成れます。しかし、喜怒哀楽に乏しい性格と云うものは、先天的な気質に負う所が大きいので、おいそれと気軽にジョークを飛ばせるようなタイプに変身する事は、難しいかも知れません。但し、そうなるように常日頃から心掛けて行く努力が有れば、何等か好ましい徴候は、必ず現れて来る筈です。

3.職業適性
貴方の職業的性は、かなり広範囲なものです。但し、芸能、芸術、企画宣伝などの様に自由な発想と感情表現を要求されるものや、評論家などの様に旺盛な反骨精神を求められるものは、全く不向きですので念の為に。

4.対人関係
何時も他人のペースに振り廻されてばかり居ず、偶には自分のペースに相手を巻込んでしまう程の積極さが欲しいものです。貴方には、それ位の積極性と自由奔放さが有って丁度良いのです。「ジキル博士ハイド氏」では無いが、自分の中にもう一人の猪突猛進的な自分を仮設して、そのもう一人の自分から絶えず行け行けと、嗾(けしか)けさすような一種の自己暗示療法を取る事も有効かも知れません。

合っている気はする。しかし「真面目系クズ」に関しては結構良い考察3しているなぁと思った。自分もだが、同じ穴のムジナなのかも、と勘ぐってみる。

1.Twitter / @lifehack_japan: 「真面目系クズ」というのを知った 完全に俺のことでワ ...
2.「真面目系クズ」というのを知った 完全に俺のことでワロタwww : 妹はVIPPER
3.「真面目系クズ」 シロクマの屑籠
4.エゴグラムによる性格診断
5.エコグラムによる性格診断結果
6.エゴグラム - Wikipedia