blackberryについてちょっと調べる

クラウドベース化1の話、アンドロイドとの連携開発2、タブレット端末向けblackberryアプリケーションの開発3、ココに来てblackberry4関連の話が活発になっている気がする。もともと、スマートフォントして先駆的で、高度なセキュリティと高度なサービスで企業向けフォン・メール市場を押さえていたblackberry。ここ2-3年ほどの間、iphoneが一般人へと浸透するに従って、その存在感が薄まってきているように見えていた。

個人的なことを言うと、いまblackberryのBISにとても関心がある。と言うのは値段がだいぶ下がり、一消費者にとってだいぶ現実的なスペックになってきたからである5,6。(値段の変遷はリンクより)

ちょっと調べてみたところ、ネットワークにおける各レベルでのセキュリティ設計ができる事と端末、サーバーに関する基礎的な知識でRIMは圧倒的で、先進的だった。それが出来たからこそ、企業のサーバーとRIMのサーバー(NOC)をセキュリティ確保した上で接続し、RIMサーバーと電話回線/インターネット回線(無線LAN)経由してblackberry端末を接続しての利用方法を確立した。これがBESサービスであった7-9

自分は2010年くらいにNAS導入して、インターネット経由でアンドロイドもしくはwindowsからそのNASの中身を見れないかとコンシューマーレベルで四苦八苦して調べてみていたが、結局、オンラインに、アドレスをたえず変更しながら接続とセキュリティを確保する第3のサーバーシステム(センターサーバー)が必要となることが分かった。現在NASに関してはいくつかのサービスがあり、特にbaffalo、IO-dataなどは自社内開発したセンターサーバーサービスをNASと一緒に販売しているようだ10。一般ユーザーは端末からインターネット経由でセンターサーバーにアクセスし、センターサーバー経由で自宅内のNASにアクセスするのである。それと同じ事を、携帯端末のレベルで、はやくも実現していたのがBESだった。端末知識に関しても、セキュリティ知識に関しても最先端のものを深く理解してこそこれだけのサービスが構築できたのだと思う。

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現在、企業内でのタブレット端末利用はかなり活発に検討されているが、その端末を社内ローカルネットワーク上で活用する場合にはセキュリティは社内ネットワーク上PCよりも安全なくらい(外部ストレージ接続できないため)だが、端末を外部に持ち出そうとすると、安全性を確保できなくなる。安全性を確保するためには、上記のようなセンターサーバーやセキュリティ確保のための認証が必要となる。これらの問題を解決するために、RIMのノウハウは有効となるし、アンドロイドとの連携開発によって企業のサーバーコンピューターと連携できる高セキュリティのタブレットが企業向けに実用化されれば需要は多いと考える。

今まで上記のような技術・サービスを提供してきたblackberryが
• クラウドベース化
• アンドロイドとの連携開発
• タブレット端末向けblackberryアプリケーションの開発
を打ち出してきているのは、とても時流に合致していると思う。(アマチュアの自分が気付いて居るのだし、タブレット端末に関しての考え方はかなり昔からある、公式な展示会でRIMが出展しているということは実用化間近ということであろう)

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個人レベルでも、クラウドサービスがより一層身近なものへとなるに従って、セキュリティ配慮したオンライン利用可能なストレージへの需要が高まると考えられる。個人的な書類やプライベートの画像・映像をオンラインにアップするのではなく、個人レベルで管理したい、という需要である。また、これはオンラインサーバーが使えない状況下でも、ローカルネットワーク上でそれらが確認できるという意味である(もちろんクラウド型ストレージとサーバー型ストレージはそれぞれに利便性、セキュリティの志向性が異なる、一概に「どちらに統一すべし」とはいえない)。個人消費者を対象にしたものでも、NASに対してBES的な動きをするセンターサーバーサービスを実用化し、タブレット端末向けソフトウェアを実用的なパッケージ価格で供給すれば、SOHOレベルや個人消費者のレベルでかなり需要はあるのではないだろうか?但し、B to Cのサービスになり、単価の低いパッケージにしか出来ないので、RIM的には旨味が少ないのでは?とも思うが。

参考;
1.RIM、クラウド版「BlackBerry Enterprise Server」を計画|クラウド・コンピューティング|トピックス|Computerworld
2.BlackBerry、次期 OS で Android アプリに対応? — Engadget Japanese
RIM、「BlackBerry Playbook」にAndroidアプリ互換技術の搭載を計画 – 情報筋 – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
3.RIM、7インチの「BlackBerry PlayBook」タブレットを発表|モバイル・デバイス|トピックス|Computerworld
4.BlackBerry Enterprise Service – Wikipedia
5.BlackBerry Bold 9700の料金を再考する – Column | My BlackBerry
6.報道発表資料 : 「BlackBerry」のサービス料金の値下げ、iモードのメールアドレスへの対応および「ブラックベリーWebフィルタ」の提供開始について | お知らせ | NTTドコモ
7.Impress Japan: できるPRO BlackBerry サーバー構築 BlackBerry Enterprise Server 4.1.4J版
8.BISとBESの違い – Column | My BlackBerry
9.のぶをブログ: BlackBerry の通信の仕組み
10.〈リンクステーション〉 PC連動電源機能搭載 ネットワーク対応HDD(NAS) | LS-HGLシリーズ

デンオン「DNP-720SE」実機を見る

ふとした切っ掛けから、ビックカメラ(有楽町)に入ってみた。オーディオコーナーはいつも前を通ることにしている巡回ルートなので通りがけに横目に覗き込んだところ、デンオン「DNP-720SE」1, 2という見慣れない機種が展示されていた。「DNP-720SE」は新機種として発表が既にあっていた3-6のを見逃していたのだった。反応の良いオーディオマニアは結構ブログ7, 8でも取り上げていたが、それも完全に見落としていたのである。

もともとこのカテゴリには、LINNのDSシリーズ9という先駆的な商品があり、ピュアオーディオ的な完成度も、新時代を見据えた機器としての完成度も高かった。

LINN DS登場はPCオーディオの黎明期であったので、HD搭載したジュークボックス的商品10など規格乱立していた。オンキョーのPCIスロットを用いたオーディオマニア向けサウンドカード11がひとつの時代を形成したのはLINN DS登場の数シーズン前のことである。またLINN DS登場と同時期には従来より有ったHD付きミニコンポにネットワークオーディオ機能が搭載され始める。ネットワークオーディオは2010年ごろにはだいぶ一般的になったと思う。ピュアオーディオ用途としてはマランツのNA-700412-14は”二番手”でこのカテゴリに登場した。それに引き続き、ヤマハ ネットワークプレーヤー『NP-S2000』15が発表された。

ミニコンポを中心に当時はipodシリーズへの対応を謳った商品が多かった。その反面ネットワークオーディオはなかなか理解されなかったが、それはファミリーユースでのライブラリーのネットワークによる共有化・構築化がなかなか理解されなかったからであろう。しかしNASの普及、写真や個人撮影したビデオのファミリー内での共有化が一般へ浸透するに従い、録音データ(要するにitunesライブラリーなど)や動画データ(放送番組録画など)の家庭内での共有化への需要は高まってきていると思う。CEATECを今年覗いてみたのだが、DLNAはかなり大きなブースを用意していた16。これら家庭用ネットワークオーディオビジュアルにおけるDLNA規格が完備されてきていることを象徴していると思う。個人的には「まだ周知段階なのか?」という印象なのだが、実態としては今が「値段もこなれて、規格もあらかた整備されて、普及段階に入った」というところなのかもしれない。

このことを反映させるかのように、このデンオン「DNP-720SE」に引き続き、ピュアオーディオ用途ネットワークプレイヤーはオンキョー17やパイオニア18からも発売されるという。楽しみだ。(とは云いつつもやはりLINNは欲しいなぁ…)

参考;
1.DENON JP | DNP-720SE
2.(PDF)
3.デノン、入門クラスのネットワークプレーヤー「DNP-720SE」発売|PCオーディオfan
4.DENON × Stereo Sound|デノンのネットワークプレーヤー DNP-720SE Review by 山本浩司
5.山之内正が速報レビュー - デノン初のネットワークオーディオプレーヤー「DNP-720SE」を聴く – Phile-web
6.デノン、AirPlay対応で50,400円のネットワークプレーヤー -AV Watch
7.50/50で楽しむハイCPオーディオとクラシック音楽 DENON DNP-720SE
8.DENON DNP-720SE – 快聴亭夢想録
9.LINN JAPAN |DS over view
10.オリーブ・デジタル・ミュージック・サーバー (現行品はネットワークプレイヤーの機能あり)
11.PCI DIGITAL AUDIO BOARD SE-200PCI │ TOP
12.aromaphilia: MARANTZ – NETWORK AUDIO PLAYER – NA7004 日本向け正式発表
13.aromaphilia: MARANTZ – NETWORK AUDIO PLAYER – NA7004
14.Marantz JP | NA7004
15.ネットワーク上の音楽ライブラリーを高音質再生する、ピュアオーディオグレードの"ドライブレス"HiFiプレーヤー。 ヤマハ ネットワークプレーヤー『NP-S2000』
16.【CEATEC 2010】iPhoneをリモコン化するアプリなどDLNA関連展示 -AV Watch
17.オンキヨー、ネットワークプレーヤー「T-4070」を12月発売|PCオーディオfan
18.パイオニア、192kHz/24bit対応のネットワークプレーヤー2機種を11月発売|PCオーディオfan

香料・香気のデータベース化について

僕にとって未知であり、未解明のものである「香り・匂い」とそれを作る「調香」。香り、匂いというものは一筋縄では分からないものだ。でもその香りの世界の仕組みについても、どうなっているのか知りたい。現在調香トレーニングを受けながら日々考え、そして調べた断片をどんどん繋げてゆきたい。やがてその知識の断片、着想、感じたこと等などは繋がり始め、クラスターとして自分の眼前に広がってくれるのではないかと考えている。

そして結晶化された知や考察はやがて繋がりはじめ、相補的でゆたかな「繋がっている智」に至るはずである、と自分は考えている。それがこのブログのアドレスとして盛り込んだ「idea cluster」の真意である。

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藤森先生の社会人講義に出てみた。藤森先生は理学系の思考をしていそうである。もちろん思考は指向であって、志向であって、嗜好だ。精神論などもお好きということだったが、自然科学研究の中に神性を見出すという方向性なのではないか?自然科学は理論で筋が通っているが、人間がその理論に至れるという保障もなく、正しい直感が自然科学の回答と一致するという保証も無い。

話は幾らかそれたが、藤森先生の最初の講義で最も印象に残ったのが、「香りを囲む表象」の図。その中で、「調香」や「香りの言葉での表現」という部分が、全く学際領域として未成立である。それが明確に解ったために藤森先生のその図をとても気に入った。しかも藤森先生自身も単品香料の官能評価において、単品のみで嗅いだ場合と、他の香気中で嗅いだ場合の官能評価に差があることを、科学的に追求しようとしているという話を聞いて、より一層この先生に関心を深めた。

全く学問的に成立していないこの分野に対して、学際的なアプローチを為して行こうと考えるときに、様々な学際領域に断片的に散らばっている研究成果を、まずはidea cluster的につなぎ合わせてゆくことが重要なのではないかと考える。おそらく単純な香料会社の処方研究のレベルでは、調香に対する学際的な研究は不可能だと思うのだ。しかし香りの文化を包括的に理解するためには、調香という人為的な創造行為に対する解釈がいずれ必要になると思う。

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学際的な研究としても、実業的な研究としても香りの組成データ集め、これが重要になるのではないだろうか。大規模に蓄積された香気データは実業的にも大変有意義な解釈を与えると思う。単純に思いつく仕事が、調香向けトレンド解析や、新規化合物の使いこなしに関するアコード分解、などなど。

メンバーは分析と化学系のスペシャリスト、そして官能評価パネラーが居たら良いなぁとおもう。

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(関連記事)
aromaphilia: 私について、このブログで書こうとしているコトについて
aromaphilia: 「香りの科学と美学」(藤森嶺)

(藤森先生関係)
藤森嶺-香りの魅力を科学の言葉で-香りの科学入門--早稲田大学<エクステンションセンター早稲田校>-公開講座JAPAN
Amazon.co.jp: 香りの科学と美学: 藤森 嶺: 本
Welcome to Our Company : Home(東京農大 生物産業学部 食品香粧学科 医食香粧分野 食品香粧機能学研究室の教授です)

電子書籍を自炊、ファイル名はどうするのが良いのか

先日、ブログに書いたこと1)に関しての補足。書類データも電子化したものが多くなってゆくと、何が何だか分からなくなってしまう。自分でその時々で好きな名前を付けてしまい、暫くするとどんな名前を付けたのか分からなくなってしまいがちなのだ。

特に困るのが、作者名や出版社名、出版された年月日なども併せて保存しておきたい点。通常のフォルダ構成ではそこまで詳細な表示は設定できないし、ファイル名にも盛り込むとなると入力も面倒であるし、表示時に全文見ることが出来なかったり、満足いくようにはなかなか出来ない。そのような状況を解決するのには、書誌インデックス整理ソフトを導入して、本データを全て一覧の形にして管理、本文PDFなどに対してはリンクで開けるようにするのが良いのではないかと考えている。その際「私本管理」2)はフリーソフトながら使い勝手が良さそうである。ISBN数列からアマゾンやグーグルブックスなどの書誌データを取ってきて、ライブラリインデックスを自動作成してくれる。操作画面はこれらサイトから収集してきた表紙画像を表示したりも出来て、なかなか使い勝手が良さそうである。現状では未だHDD内のデーターをワンクリックで開いたりは出来ないようだが、技術的には可能で、掲示板でのやり取り3)によると対応しても良いとのことだったのでかなり期待している。

インデックス作成ソフトを使えば、本のフォルダ名も、ファイル名もずいぶんと簡略化する事が可能になる。下手をしたら、ISBNコードをファイル名にしてしまうのが最も楽な方法になるかもしれない。自分の場合は本の一部分のみを抜粋したものもかなりあるのでISBNコード+ページ番号という組み合わせになって行くかもしれない。ちなみに学術誌は論文Noがあるのでそれを用いることになると思う。一般向け雑誌は商品コードでの管理が良いか、雑誌コードでの管理が良いか未だ少し悩んでいる。

1.aromaphilia: 裁断機
2.http://homepage1.nifty.com/EKAKIN/index.htm
3.http://hpcgi1.nifty.com/EKAKIN/bbs03/bbs03.cgi(質問No.2360)

裁断機

結局、裁断機1)は買ってしまった。本を取り込む際にはページをばらばらにしなくてはならず、ページをばらばらにするためには、カッターなどで背表紙部分をカットしなくてはならず、背表紙部分を効率的かつ綺麗に切るためには、裁断機が必要だったのだ。これは多くの自炊派の辿るルートであり、各種掲示板にも同様の悩みで皆苦労していることが分かる。

問題は裁断機が割りと高価なものである点と、大きく置き場所に困る可能性が高い点、裁断後の書籍はどうするのか(捨てるのか、再利用は可能なのか)という点だった。

裁断機は確かに高価だったが、据え置き型であり業務用途にも耐えうる裁断機としては、最も手の届きやすい価格のものである。自炊に関する紹介サイトでも一押しであり、保守部品の入手の容易さ、丈夫さ、切れ味いずれも要求性能を満足するという。実際使ってみてかなり綺麗に切れること、丈夫さには納得させられた。2chに限らず、いずれの掲示板でも高評価というのは信用に足るものだなぁと考えさせられた。

大きさはさすがに大きい。サイズ的にはレコード盤くらいの面積を占め、重さは12kgあるとの事だ。屋人に呆れられた。

読み込みが終了した書籍は当然裁断済みなので、古本屋は買い取ってくれない。揃っていればオークションで販売できるだろうし、需要もそれなりにありそうだ。ただし誤読み込みやOCRエラーの可能性も否定できないから、しばらく取っておいたほうが良さそうである。箱などにしまっておいて、しばらく見返すことが無かったら処分するという方向で良いのではないかと考えている。

とりあえずかさばって、古くなるほどどこに何が書いてあったのか分からなくなる書籍、雑誌2)から取り込みをしてみようと思っている。なお管理ソフトで良さそうなものをこの前見つけた。「私本管理」3)というフリーソフトである。isbnデータからアマゾンやグーグルブックスなどの書誌データを取ってきて、ライブラリインデックスを自動作成してくれる。置き場所を入力する項があるのだが、そこにNAS上の読み込み処理して作成したPDFデータへのリンクを張っておけば、私本管理ソフトをアクティブにして、そこから本のファイルまで飛ぶことが出来るようになる。このソフトでもおそらく目標とする利便性は達成できると思うが、このような電子ライブラリーの基本管理ソフトは何があるのか?引き続き調査中である。

1.PK-513L プラス 裁断器:文房具専門店あずまや
2.雑誌の電子ライブラリー化に関心を持っている人は多いみたい(みんなどうやってデータ量減らしているんだろう?結構重くて…)
古い雑誌を自炊ちゅう くねくね科学探検日記や、
http://www.ttcbn.net/no_second_life/2010/02/plus-pk-513lscansnap-s1500mdropboxgoodreaderiphone-mac-net-iphone-shopping.html
3.電子書斎 関連トピック01
窓の杜 – 私本管理Plus

プライベート電子ライブラリー

以前この記事にかこきこんだように電子書籍には法的グレーゾーンが多い。
·スキャナ+裁断機のレンタルはおそらく適法だが、自炊代行業は法的には違法となる可能性が高い。
·家族内の共有HDへのデータアップは適法だが、企業内の共有HDへのデータアップは違法。
·家庭内HDも外部アクセスに対してオープンになっているとグレー。
·オンラインフォルダ(googleの共有化フォルダやMSNの写真共有化フォルダ)に乗せるとほぼ違法のグレー。
·裁断済みの書籍の流通は合法。ただし、大量の裁断済みの書籍の売買はどう考えても問題。
しかしながら既存の法律、既存の出版業界や著作権権利団体に過剰配慮して、グレーゾーンのサービスに手を付けずに居ると、アンダーグラウンドの流通が活発化し、結局一般消費者も著作家も損をすることになってしまったりする。

そもそも書籍データをスマートフォンなどの電子端末で読むだけでは書籍の電子化の意義は少ない。書籍の情報を電子化し、電子ライブラリーとして使うことに意義があるのだ。

自分は常々考えていた、そもそも新たな思索・イデアを湧出させる事へと繋がるかもしれない、高度な文章・高度な情報の電子共有化。断片的な情報も掘り下げてゆくことにより、またさまざまな情報とリンクしてつながり、次第にクラスター化することによって、新たな展開・視点を与える筈なのだ。従来は広大なライブラリーにアクセスできる「研究者」にのみ許された「時間をかけて行う思索・アイディアのクラスター化」は、電子上に場を移す事で圧倒的に高速化・高効率化する。(これは情報の電子化、ネットワーク上へのアップが人間の思考・思索能力を拡張していることでもあり、情報ネットワーク技術が真の人類の脳機能の拡張へと繋がることを示すものなのだが、その「拡張」に関しては改めて考察する)

まさに電子ライブラリーという場の上で、人間の思考機能が深まり、より深く、より広く、より多角的に考えられるようになる。プライベート電子ライブラリーには期待しているし、労力もある程度はさいてゆくつもりだ。

電子書籍とプライベートクラウドに関して(新聞から)

電子書籍とプライベートクラウドに関して。新聞からの切抜きを集めてみる。

「シャープは27日、タブレット型の電子書籍端末を12月に発売すると発表した。新聞や、雑誌の定期配信サービスも同時に始める。」1)その名称が「GALAPAGOS(ガラパゴス)」だそうで…。個人的には皮肉屋としか思えないのだが…。それにしても端末もサービスシステムも立ち上げラッシュな感じを受ける。

しかし本当に欲しいのは著作権配慮や既得権層に過剰に配慮した不便なサービスではなく、自分の好きなときに自分の持ち情報を引き出して使えるシステムだと思う。「NTT東日本と西日本は、スキャンした書類データをパソコンを使わずにネット上に保存できるサービスを始める。専用の小型サーバーを10月1日から順次発売。スキャナーにつなげて利用する。データはスマートフォン(高機能携帯電話)など様々な端末で閲覧できる。」2)のだそうだ。実はこのような“プライベートクラウド”は著作権法ではグレーゾーンなのだという主張を見たことがある3)。その兼ね合いはどうなるのか?というか個人的にはオンライン閲覧が可能な電子図書館が欲しい4)

1. シャープ、電子書籍12月開始 日経など配信 :日本経済新聞
2. スキャンデータ、PC使わずオンライン保存 NTT東西 :日本経済新聞
3. 法的グレーゾーンである。今後再検討されてゆくものと考えられる。
http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/52029061.html
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100917_393769.html
4. 書籍のクラウド化は政府の仕事か? :日本経済新聞

関連する当ブログ内の記事
aromaphilia: 書籍電子化に関する記事まとめ(日経新聞等から)

書籍電子化に関する記事まとめ(日経新聞等から)

日経新聞を読んでいると、電子化の話が大々的に取り上げられていた。いずれもiPadに代表されるようなタブレット型端末が今後隆盛するとともに、電子版の書籍がメジャーになってゆくという観測を基にしている。

実際、書籍は電子化される運命にあると思われる。詳しくは日経新聞に記事(電子書籍 元年 :特集 :日本経済新聞)を参照していただきたいが、英語圏における電子書籍の隆起とともにgoogleなどが既存書籍の電子化を推進しているのに対して、国内書籍会社が重い腰を上げたという形である。既存書籍出版社にとって出版業界の電子書籍化は、販売ルートの大幅な変更、マーケティングが前例なし・予想外のセールス展開となってしまうために、なるべくなら書籍マーケットの電子書籍化は避けて欲しいし、その変革が起こるならなるべく緩やかな方が良いというのが本音ではないだろうか?書籍の電子化には法的なグレーゾーンが多い(参考http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/52029061.html)。だからこそ、aromaphiliaでご紹介した「電子書籍の衝撃:本はいかに崩壊し、いかに復活するか?」にも書いてあったことだが、やってしまった者勝ちという点もある。googleが始めてしまったからこそ、国内既存書籍会社はシェア奪還の意味も込めて電子書籍産業に表立って参入し始めた。

ユーザーにとっての書籍の電子化は、音楽の販売形態がCDのセールスからオンラインのダウンロード販売中心に変化した以上のインパクトを持つと、自分は考えている。たとえば書籍の内容を全文検索したり、本と本の情報リンク(PDF上での電子付箋の活用や、他のメモ系アプリケーションソフトの活用)を積極的に展開することで、従来の冊子体でのライブラリーよりも遥かにアクティブな情報活用ができると考えられる。冊子体のライブラリーではいかに自分が覚えているかが重要になるため、うろ覚えの情報を探す際に時間と労力を費やすことになってしまう。それに対して電子化されていればライブラリーからの資料作成など省力化、短時間化が見込める(たとえばこの人などは似たような事を考えているhttp://futuremix.org/2010/07/ebook-is-not-scanned-pdf-file)。また専門誌を購読する専門職の人にとっては、購読紙を電子化することで、欲しい情報へのアクセスが圧倒的に短時間化する(http://blogs.yahoo.co.jp/ponpoko6691535/32008400.htmlなど)。

かなり風向きの良い展開になってきているのが、電子機器メーカーや半導体メーカー。この夏は高機能携帯の展開が活発であったため、業績はかなり良かったらしい。今後は、高機能携帯に加えてタブレット型端末もその柱になってくるのではないか?(電子書籍、端末続々 サービス競争が加速 :日本経済新聞) また、矢野経済にも似たような報告があり、中身を閲覧してみたい(が今は無理)  2010年版 電子ペーパー市場の現状と将来展望 – 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所2010年版 出版社経営総鑑 – 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所など。

大学工学部等も電子化をにらんで、書籍の取り込み速度の向上や、精度向上を研究している。東大と大日本印刷の共同研究は結構有名(パラパラめくり書籍丸ごと電子化 大日本印刷と東大  :日本経済新聞)。また、書籍の電子化を進めると、盲目の人達への自動音声化サービスを省力化できるため、その研究も行われていたりする(http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/newread.htm)。電子化においてはOCR過程が必要になるが、その問題が最もシビアに利いてくるのがこのような音声化サービス時のようだ。

ScanSnap S1500で電子化


新しい機械というのは良い。オークションでES-8000を売却し、部屋のスペースを広くしてScanSnap S1500をやはりオークションから入手した。問題の多い取引相手だったが、今回の取引自体に荷物の発送遅延以外の問題は無かった。とりあえず¥30000台後半ほどでacrobat 9 STDと新品の本体を入手できたわけである。(オークションは怖いからもう止めようと思うが、その話は改めて書く)

スキャン自体はなかなかの速さで、ES-8000でやっていた時を考えると、嘘のようである。両面同時読み取りだし、片面読みと考えてもなかなかの早さだ。ただしmax600dpiだしADFできるのはA4サイズまでだから、究極的にはES-9000H+ADFあたりとscansnap S1500の二台所有あたりがどんな物でも電子化できるという点では最強なのだろう。ES-9000のスキャン速度はなかなか高速らしく、ADFを使用し、高画質での取り込みをした場合問題になりやすいデータ転送速度もSCSI系としては最速の68ピンのUW-SCSIがサポートされているため快適なのではないかなぁ、と妄想してしまう。USB2.0もそれなりに速いし、S1500のような民生機なら良いのだが、ES-9000のようなプロフェッショナル用途には動作安定性からSCSI系でないとNGとなってしまうだろうなぁと思う。

とりあえず、最近まで大学の図書館などで集めていた香料関係の資料を電子化した。

電子化開始 ES-8000で


電子化をするといっていた件だが、仕事を開始した。なかなか快調である。

ES-8000は当初接続さえ出来なかった。古い機械なので接続がSCSI系なのだ。オプションでSCSIからネットワークに繋がるアダプターや、パソコン側に接続するボード(詳細未調査だがおそらくPCI)も在ったようだが、win98との接続について取説に書かれているところが泣かせる。もはや骨董のスキャナーだと言うことが分かった。

しかし道具としては優れていることも確か。透過光ユニットを取り付けて大量のネガを一気にスキャンしたり、ADFユニットを取り付けたりと使い方は多彩で、読み取り精度もmax800dpiという高性能。プロの道具である。がっちりと組み上げられた躯体はプロの道具と言う感じである。上蓋の開閉が怪しかったのは注油で一発で解決するし機械好きにはたまらない。

当初このES-8000はパラレルプリンタケーブルでの接続を考えていた。自分のデスクトップはプリンタポートがついており頭からこれで接続可能と考えていた。パソコン内にエプソンのサイトからマネージメントソフトを落としてきて、買って来たケーブルで接続。しかし接続してきて動作を確認すると無反応であった。ウェブで調査してみるとプリンタパラレルでの動作はwin98までの対応で、それ以降のPCではSCSIのみ動作対応とのことだった。スキャナーの世代交代を促進させるためだったのだろうと思う。

解決方法は二つほど考えられ、一つはSCSI~USB変換ケーブルで接続してしまう方法。もうひとつはSCSIケーブルとSCSI増設ボードを買う方法。結果的には変換ケーブルは見つからず、ジャンク屋で買ったSCSIボード(PCIバス)と古い規格のケーブルの専門店での買ったSCSIケーブルで接続に成功した。

SCSIボードは「AHA-2940AU」と言う製品でXP以降のPCでSCSI機器を使おうとすればこのボードは代表例となるのではないかという製品らしい。(参考)
http://www.adaptec.com/ja-JP/support/scsi/UltraSCSI/AHA-2940AU/
評価はなかなか見つからなかったが、こんなサイトもある(参考)
http://www.retropc.net/yasuma/V2/PC/SCSI/aha-2940au.html
なお、検索していくとこのボードとES-8000という組み合わせにチャレンジしている先例も何例か見つけることが出来た。お店のテロップでは「いわゆる鉄板品、保障なし、分かる人だけ買って下さい」とあった。このボードを見つけたのは末初ビル2Fである。

ちなみにこのボード、バスマスタDMA;バス上のカードがマスタ(DMAを制御するホスト)となって行うDMA転送方式、が可能らしい。昔の低速なコンピュータの時代の技術である。SCSIの転送速度はやはり恐ろしく遅いのだが、XPでもこの接続をしてやったほうが早いのだろうか?

ケーブルのほうは当時の製品が以下に多岐にわたって機器依存的なフォーマットを取っていたかを伺わせるものだった。単にSCSIといってもコネクタの形状はものすごく沢山在って、きちんとフォーマットを把握していないと、正確な接続が出来ないものなのだ。フルピッチなのかハーフピッチなのか、あるいはピンの数とか、変換アダプターを使える場合、使えない場合などいろいろ。きちんと動けばすごく使えるが、きちんと動かすのが大変なのが当時の機械だと思い知った。見つけてくれたのは東京ラジオデパート1Fのケーブル屋。真空管やトランスなども扱っている秋葉原らしいビルの一店。

さすが秋葉原。こんなに古いものがきちんと探せば手に入るとは…。ヤフオクなどでも地味にやれば見つかるのだろうが、懐の深さを感じる。