香りインタラクションについて少々考えてみる

要素臭開発が香りインタラクションの発展を促進すると考えている。

中本先生の研究会でのの筧さんの話は面白かった。筧さんは慶応SFCの先生で、嗅覚をテーマにしたインタラクションを作成し、それによる受賞歴などもある人。彼のインタラクション作品hanahanaは、香気センサーとセンサーアレイの情報処理を中心とした技術(中本先生も専門としている分野)が製作におけるヒントになっている。香りを付けたムエットを花瓶に挿すと花瓶の中に入っているセンサーアレイがセンシング、解析された香気パターンに応じた花がプロジェクタで映し出され、花瓶に花が咲いているような映像を体験できる。センサーはフィガロ技研の半導体ガスセンサーである。おそらく香りという言語化できないものをセンシングし、可視化するという行為、映像もまた完全な言語化はできないという点がユーザー体験として面白いのであろうと思われる。現在は慶応で研究室を持ち、指導と創作活動を平行して行っている立場にある。

センシング結果はできるだけユーザー体験を面白くさせるような方向に出力が広がるようアジャストされている。ただこの作品が内包している問題は、香りをブラックボックスとして取扱い、解析の持つ意味合、香りの持つ意味合は究極的には理解できない点にある。これは、インタラクション(=ユーザー体験)としては面白いものができる半面、香りで美を追求するとか、香りの持つ意味合いを解析しユーザーにメッセージとして提示するということはできないのである。出力されるメッセージをコントロールできない、出力されるメッセージが解釈できない、という点はクリエーターに嫌われる点になり兼ねないように思う(のだがどうだろう?)。

上田麻紀さんは香りの抽出やいろいろな香りの蒐集をインタラクションとして提案した、筧さんはセンシングを中心としたインタラクションを提案した、現状に置いてそこは別の次元のインタラクションとして解釈されている。実際、後援者たちも前者は香料会社、後者はセンサー工学であり、表面上は近そうなカテゴリーでありながら、断絶があるように思う。これは人間の嗅覚が一般人の理解としてもブラックボックスであり、有機的な結合感覚がないためである。嗅覚について、香りについて有機的な結合感覚を得ようとすると、それはトレーニングを意図的に行っていくしかない。これを積み上げて行った人間の究極的な姿は調香師なのではないかと思う。現状においては香りのアートを展開してゆけるのは調香トレーニングの習得、もしくはそれが基礎的な部分において必要であることの認識が不可欠であると思われる。

筧さん自身はこの香りセンシングインタラクションに関して続編の製作も行ったが、興味の中心からは離れているのかなと思った。最近のワークショップで用いているのは、触覚再現をしてくれるモジュール。触覚に関しては意味合いの理解が分かり、再現されるものを発信したいメッセージに近くなるようコントロールしてゆくことが香りよりは容易である。触覚(振動含む)センサー技術の向上、再現モジュールの性能向上、パソコンの高性能化、解析に必要なソフトウェアの充実と実用上の性能が確保されつつあること、これらから五感に訴えるユーザー体験を簡単に作り出すことが簡単になった。筧さんたちメディアアートの役割は、このようなインタラクションとして技術革新によって達成されたものを還元し、ピュアアートや広告、エンターテイメント(ゲームなど)のシードへと繋げることにある。

嗅覚に関して、当面の問題としては、嗅覚や香りの中身がブラックボックス過ぎ、そこにある体験の意味合いの解釈に至らず、メッセージの発信まで繋がってゆかない、と言った。かつては音楽に関しても触覚に関しても、味覚に関しても、光に関しても、「有機的な結合感覚」を得ようとすることは困難だった。しかしいずれもセンシングとそれによる数値化に基づくユーザーインターフェースが開発され、パソコンを通じてクリエーターが製作物をコントロールしやすい状況が出現しつつある。

例えば音楽に関しては、ミックスやエフェクトを作ろうとしたりSR/PAをやろうとすると、高額なアナログ機器を揃え、電子回路の技術を習得し無くてはいけなかった。だがPCの高性能化とソフトウェアの開発によりそれらは容易になった。真空管アンプシュミレータなども充実している。音とは何なのか分かって、「有機的な結合感覚」をもってクリエイトする環境が容易に入手出きるようになった。この結果としてピュアアートや広告、エンターテイメント(ゲームなど)のレベルは今後より高度になってゆくと考えられる。

同様の事が今後、音楽のみならず、触覚に関しても、味覚に関しても、光に関しても、加速する。いずれもセンシングとそれによる数値化に基づくユーザーインターフェースが充実し、「有機的な結合感覚」を得るのは容易になってゆく。例えば味覚に関しては、5味センサーが実用化され、味のクリエーションや流通している商品のトレンド解析に役立ち始めている。触覚技術の向上によってゲームへの触覚再現のクオリティが向上する、などなどのことが実現する。

筧さんはラフなものでも良いからとりあえず魅力的な新技術を盛り込んだユーザーインターフェースを開発し、クリエーターに投げたい、と「ラビットプロトタイプ」、「ちょっと突破しやすくなるようなフック」という言葉を用いて_言っていた。いずれもセンシングとそれによる数値化、パソコンを通じてクリエーターが製作物をコントロールしやすい状況を出現させることが重要である。それらをベースとしてハンドリングしやすいユーザーインターフェースを開発する。それによって、特に言語化が困難なものであればあるほど、メッセージの発信まで繋がってゆかないクリエーションに対して、「有機的な結合感覚」を得ることを可能にする、クリティカルな答えになるのではないかと思う。

IBMのトップの発言に今後5年間ほどで触覚、味覚、そして嗅覚に関するインターフェースが発達し、コンピューターの世界で取り扱われる事が加速するとある。しかし嗅覚に関して、当面の問題としては、嗅覚や香りの中身がブラックボックス過ぎる事がある。そこにある体験の意味合いの解釈に至らないのである。自分のそれに対するソリューションとしては「要素臭の開発」を提唱する。センシングや分析を「要素臭」をキーとして読み直すことによってこの様なユーザーインターフェースの開発を推し進められると思うのである。その際に必要なものとしてはやはり生物学からのフィードバックを想定している。その世界は結構目の前にあり、後は誰が為すのかという問題だけだとも思う。

1.慶應義塾大学SFC 環境情報学部 筧康明研究室ウェブサイト | Website of Yasuaki Kakehi Laboratory, SFC, Keio University
2.魔女の実験室 MAKI UEDA artist blog
3.IBM による5つの未来予測:5年後のコンピューターは「匂い」「味」「触感」に対する認識能力が向上する – japan.internet.com テクノロジー
4.The IBM Next 5 in 5: Our 2012 Forecast of Inventions that Will Change the World Within Five Years « A Smarter Planet Blog (原文)

メモ;古いXPを潰して、Linux CentOS 6.2をインストールした、自宅サーバーど うするか?

研究室では、古いPCをサーバーとして従来使用していたのだが、そのディスク容量がかなり不足気味になっていたことから、一般に流通しているバッファローのNASを新規ファイルサーバーとして利用するようにした。その結果古いサーバーマシンが余り、それにlinuxとwordpressをインストールすればイントラブログを容易に実現できると考えていた。ただし問題があるとすれば、linuxサーバーはCUIでの使用が前提となり、コマンドを出したりする際に一定の前提知識が必要になる。また同時に知識を最新のものにアップデートしつつ、それらコマンドを使いこなせることが必要なため、自前でのサーバー運用は労力と時間が必要になる。もっとも、ワードプレスをいったん運用開始してしまえばデザインなどはワードプレスの管理画面で設定できるので問題はないわけだが。

研究室の後輩はアルバイトでサーバーコンピューターの保守のバイトをしているのでcentOSはかなり使いこなせる。OSとワードプレスソフトのインストールをしてもらった。あとは通常のbloggerなどのデザイン設定を変更していくような感じでワードプレスの設定画面を変更してゆけば良いということになる。

本当はNASをマウントして、ワードプレスのコンテンツに関してはNAS上にあって、膨大なPDFファイルやスキャン取り込みした書誌データのリンクを大量に張り込んだワードプレスを作り上げたいと考えている。バックアップやウィンドウズからのコントロールも容易にするためにソフト自体はサーバーlinux上で、コンテンツや画像、リンクファイルの所在はNAS上というのが良いのではないかと考えている。ちなみにすべてのCUIコマンドはネットワーク越し、インターネット越しにputtyでコマンドを出すのが通常のようだ。マウスもキーボードもモニターもOSインストール時くらいにしか必要ない状態になる。

そういう意味では家のサーバーはむしろ新規にlinuxマシンを立ち上げるよりも、QnapのNASにPuttyでアクセスして必要なコンテンツをロードする感じの方が良かったのかもしれない、CUIオンリーで作動させるだけだったらそこまで高いスペックの機械はいらず、QnapにSSDを差して運用、ワードプレスをアクティベート、io-dataのNASをマウント、で十分だったのかもしれない。

1.PuTTY ごった煮版
2.TS-109II user manual 説明書中にもputty使用に関して言及あり
3.第1回 サーバー向け無償OSの定番「CentOS 6.2」 – 最新OS&ソフト わくわくインストール:ITpro
4.CentOS 6.2-i386 ネットワークインストール | nixLab 主に手順はこちらを参考
*.http://pygmaioi.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/qnap-ts-859-p-7.html これちょっと興味あり

5.http://ftp.riken.jp/Linux/centos/6.2/isos/x86_64/
6.http://ftp.riken.jp/Linux/centos/6.2/isos/i386/

匂い嗅ぎGC、AEDA、aromatch

匂いの分析をする上で、GC1,aは最も幅広く用いられている手法だ。だが混合物組成が分かるだけであるので、なぜその匂いになるのか、が分かるわけではない。とりあえず「何が入っていたのか」というデータは有用だし、蓄積してゆくべき知見。もちろん、低沸点分子の生成経路を調査したり、未知化合物を発見し構造決定することは生物学的に有用だし、そのような蓄積は医学・生物学には必要…

地道ではあるが、その二つを結びつけるような研究もなされている。香気分析というものは「何が入っていた」という分析から「どんなものが強く働いているのか」という分析、さらには「どんなものが強く働いていて、その寄与はこんな傾向なのだ」という分析に移行してゆくべきであろう。

そもそも香気物質はそれぞれ異なる閾値を持っている。そのため、大量に含まれる香気物質が香気のイメージに重要かというと、そうでない場合も多い。そのような微量で香気に大きな影響を及ぼす香気物質を、キー成分などと強調して呼ぶ。特異な分子構造を持っていることも多いb

香気イメージへの寄与の検討方法についてキーワードの説明をしてみる。

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「匂い嗅ぎGC(Sniff-GC)は、キャピラリカラムの出口を分岐し、一方を検出器に、他方を匂い嗅ぎポートに接続し、検出器によるクロマトグラムの取り込みと各ピークの匂い嗅ぎ(人間が嗅ぐ)を同時に行い、各成分の匂いの質を明らかにする」2ための装置である。匂い嗅ぎGC(Sniff-GC)はガスクロマトグラフィー-オルファクトメトリー(GC-オルファクトメトリー、GC-O)という呼称が使われることもある。検出器によるクロマトグラフィー結果が「クロマトグラム」と呼ばれるのに対して、匂い嗅ぎによるクロマトグラフィー結果を「アロマグラム」と呼ぶ(ただしこのカテゴリ、呼称は未統一)。

AEDA法とは、無臭空気で段階的に希釈し官能ガスクロマトグラフィーを行い、最も希釈されたサンプルでもニオイとして検知された成分を探す方法である(「香りのメカニズムとその測定・分析、評価技術」技術情報協会,p.96-97, (1999))。匂いの強度(寄与率)を数値化することが出来る2,3

OASIS、AROMATCH4,5,cは曽田香料が特許等で主張してきた手法である。GC-Oの出口から出てくる香気と原材料の香気を気相中で混合して評価する。GCは香気成分がそれぞれ特定の時間で分離され出てくるので、それを分離され出てくる時間時間で調合品の香気のイメージがどのように変化しているかを官能評価すれば、その調合品における単品香料素材の役割が分かるようになる。

1.香気成分分析 – JPO
2.GERSTEL 社匂い嗅ぎ装置の紹介 及びアプリケーション
3.小川香料|研究開発|研究レポート|茶飲料フレーバーに関する研究|関連論文No.1
4.Instructions for use Title 新規評価方法…
5.フレーバー分析と能

a.aromaphilia: ガスクロ(GC)に関する基礎知識的なメモ
b.aromaphilia: 硫黄の匂い、「サルファーケミカルズのフロンティア(CMC 2007年3月)」
c.aromaphilia: メモ;TEAC (11/19-21)

メモ;遺伝子挿入/トランスフェクションについて調べる

トランスフェクション(transfection)とは核酸を動物細胞内へ導入する過程を指す。

適切な環境下では、真核細胞は外来のDNAを取込むことができ、その一部は核に移行します。しかし、DNAのサイズや電荷、あるいは細胞に備わっている酵素や膜といった防御機構により、DNAの自然な取込みは大変効率の悪いものでした。

上記のように、動物細胞はウイルスよる導入以外は核酸の細胞内導入は滅多に起こらないが、遺伝子を一時的に発現させたり、遺伝子を安定して発現する細胞株を構築するために、取込み効率を改善するためにさまざまな手法が考案された。その結果、人為的にある程度自由に核酸を導入する事が可能になってきている。(トランスフェクションは一過的な(transient)導入と安定的(Stable)導入の違いがある。)1-7

・リン酸カルシウム法 8,9
・リポフェクション法
・DEAE デキストラン法
・エレクトロポレーション法
・マイクロインジェクション法:Glass micropipette を用いて、DNA を細胞内に注入する。
・パーティクル・ガン法:金属の微粒子をDNA でコーティングし、細胞内に打ち込む。
・形質導入:ウイルスを利用して遺伝子を細胞内に導入する。(←説明が…?)
・FuGENE 6 Transfection Reagent を用いた方法 4

参考;
1.トランスフェクション – Wikipedia
2.培養細胞への遺伝子導入法 概要わかりやすい
3.BioCellChallenge社から新製品のお知らせ – 重松貿易株式会社 化学品部
4.トランスフェクション試薬|スペシャルサイト|ロシュ・アプライド・サイエンス
5.http://www.roche-biochem.jp/sis/2010/07/post-89.html
6.トランスフェクション, 遺伝子導入 トランスフェクション試薬リスト:Life Technologies Japan Ltd.
7.細胞夜話 第16回:遺伝子導入法小史 – バイオダイレクトメール vol.53 歴史面も軽く触れられている、refあり
8.リン酸カルシウム法による遺伝子導入 – YouTube
9.改良リン酸カルシウム法による神経細胞のトランスフェクション
10.

まだまだ調査中。他にも良い詳説サイトやレビューありそうなので、紹介は暫定的なものとして考えてください。

メモ;蛍光タンパクについて調べる

蛍光タンパクは長崎大学の下村教授が、クラゲの生物発光の原動力となっていた発光タンパク質を発見分離精製してタンパク質構造・発光機構を研究していたところまで遡る。

オワンクラゲの生体内では緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein, GFP)1とイクオリン2が複合体を形成している。イクオリンはセレンテラジンという物質を核にもち、高カルシウム濃度ではセレンテラジンのカルシウムイオン結合モチーフにカルシウムイオンが結合してセレンテラマイドへと分子構造が変化し、セレンテラマイド構造は蛍光発色する(単体では460nmの青色)。GFPはイクオリンから励起エネルギーを受け、最大蛍光波長508 nmの緑色の蛍光を発する。(蛍光共鳴エネルギー移動(Fluorescence resonance energy transfer:FRET)、フェルスター型エネルギー転移3とも)。

GFPは以下の理由のため、異種細胞への発現方法が確立し、1990年代にレポーター遺伝子として広く普及した。
・ GFPの発色は基質を必要としないことや単体で機能する。
・ GFP分子内での発色団の形成には自己脱水結合のみで充分であり、酵素など他分子の助けを必要としないために、トランスジーンとして異種細胞へのGFP導入・発現が比較的容易である。
GFPはリアルタイム、かつ、その場で(in situ:細胞破壊の必要がない)検出でき、他のタンパク質との融合タンパク質としても機能を発揮する(GFPタグ)ことから、特に細胞内のシグナル伝達などに関与するタンパク質の細胞内局在を明らかにするツールとして、なくてはならぬものとなっている4-6

そのほかの蛍光タンパク、GCaMP3に関してなどは別途記載する7-10

参考;
1.緑色蛍光タンパク質 – Wikipedia 文章ほぼここから引用
2.イクオリン – Wikipedia
3.蛍光共鳴エネルギー移動 – Wikipedia
4.(同志社の生化学のテキスト?pdf.)
5.新学術領域研究「蛍光生体イメージ」 レビュー2点紹介
6.DOJIN NEWS / Review
7.Sample Request (MTA) | Laboratory for Cell Function Dynamics (Atsushi Miyawaki, M.D., Ph.D.)
8.Olympus FluoView Resource Center: The Fluorescent Protein Color Palette
9.クロンテック社は蛍光タンパク質を幅広くラインナップしています!
10.蛍光イメージングによる細胞内および細胞
外ATP の可視化. 生化学82, 11(2010-11),1056-

WordPressで イントラブログを

ワードプレス1は自宅サーバーやレンタルサーバーを使っている人間にとってはかなり一般的なブログ管理ソフトだ。これを非公開の形で運用して、ローカルなネットワーク上のイントラブログ、もしくはアカウントとパスワードでログインすることで閲覧可能なサイトとして運用できないかと考えている。2-4クローズドなスタイルを取ることによって、機密性の高い、ノウハウに直結した情報の共有化を図りたい。

通常、オープンにしているサーバー上でホームページを公開する。サーバーは通常LinuxのようなサーバーソフトがOSとして稼動しており、単純なホームページであれば、htmlファイルなどを階層化してアップしたりする。それに対して一般的なブログでは、サーバーサービスとコンテンツマネージメントシステムが一体となったサービスを用いるのが一般的である。

ワードプレスは、オープンにしているサーバー上でホームページを公開するのと同じ要領でサーバー上にコンテンツマネージメントソフト(CMS)5としてインストールして用いるブログ管理ソフトだ。もちろんそれなりの知識は必要となるが、サーバー+CMSを自由に使いこなせれば、オリジナルwikiの立ち上げや、独自デザインのサイト立ち上げ、トラフィックのコントロール、限定的な情報の公開などが可能になる。トラフィックの管理や投稿の簡易化、またはスマートフォンなどに最適化された表示形式での応答、検索サービスへのキーワードの投稿が容易になる。自宅サーバーやレンタルサーバーでコンテンツ公開したい人、ブログのスタイルをより自由にデザインしたい人に、ワードプレスなどのコンテンツマネージメントシステムは選ばれている。

ワードプレスはwidows server 2003上でも動作することが確認されている。非公開にするためにはアドオン(パッチソフト?)をインストールしてやるか、PHP(?)の命令文を直接書き換えてしまうかしたら良いらしい。3

一応スマートフォンなどでイントラ外からも確認したいと思っている。これは更新情報をメールサービスなどでタイトルや冒頭文のみメーリングリストに投稿するか、ツィッター(非公開にして、メンバーは申請式にする)にメール経由で投稿したらよいかな、と思っている。イントラブログ内の情報も外部からの投稿もメール経由、もしくはRSS経由で転送するシステムを確立しておけば、イントラブログのどこを確認したら良いか分かって良いのではないか?と思っている。

参考;
1.WordPress | 日本語
2.WordPressを非公開設定で使う | 格安レンタルサーバーの選び方
3.wordpressで非公開コミュニティサイトを作る(1)認証機能をつける – atl*weblog
4.Windows Serverで社内向けイントラネットをお金をかけずに構築する時の選択肢 | WindowsServer管理者への道
5.オープンソースCMS比較表(WordPress・MTOS・Joomla!・Drupal・XOOPS)/CMSとは/格安のCMS型ホームページ制作パック「自力」PC・携帯・スマートフォンサイト対応/WordPress構築

関連投稿;
a.aromaphilia: メモ;イントラブログ
b.aromaphilia: 私について、このブログで書こうとしているコトについて
c.aromaphilia: いまさらtwiter
d.aromaphilia: 昔のホームページを近々整理する

(注;13/6/12)wikiはwiki専用ソフトを使用したほうが良い。誰でも更新できるようになっているのがwiki本来の使用方法で、リンクなどを自由に設置はできるとウィルスなどの危険性が高まってしまう。その点がブログとwikiの考え方の違いである。不特定多数の書き込みと、自由なリンク敷設を両立するのはアカウント方式にしても、ウィルスなどの危険性からNGだと思う

MATLABでGC-MS解析ソフト作れないか?

ガスクロを用いてもなかなか検出できない香気物質がある。低閾値でそもそも入っている量が少なかったり、天然物由来のピークが数多く、重複したりしてしまう場合だ。GC-MSの場合、オートマチックではないが、その既知方法の一つに特徴的フラグメントイオンの追跡という手法がある。一つの成分分離が不完全となっているピークにおいて、それぞれ特定m/zのフラグメントに注目し、それぞれの物質が幾らづつ入っているのか計算するのである。

これに対して、全領域マスフラグメントに対して時間微分をし、フラグメントの単位時間増加を計算してやれれば、カーブが重複している場合でも容易に解釈できるはずだと思うのだが…。同種分子から発生するフラグメントであれば積分曲線のパターンは共通化する筈であるからMSD曲線としては同じ挙動を示すフラグメントに関して加算することでMSD精度を向上させる。

GC-MSのデータは経時(RT)、m/z、ピーク強度の3次元のデータである。もっとこの辺のところを掘り下げて、GC-MSの時間軸での追跡をしての微小要素の抽出ができないかと考えた。これらを行列計算で処理をすることで全領域フラグメンテーションをすると同時に、同じ増加と減少の強度変化を示すフラグメントの抽出(グルーピング)、強度積算による各成分の強度比の算出が出来ると考えられる、フラグメントの抽出により、同一化合物由来と判断されたフラグメントグループはマスパターンライブラリを利用したマッチングをすることで、微小ピークであってもマッチングが可能と考えられる。

参考;
1.aromaphilia: メモ;TEAC (11/19-21)
2.aromaphilia: ガスクロ(GC)に関する基礎知識的なメモ
3.aromaphilia: 香気のライブラリを整備したい
4.クロマトグラムデータ処理方法及び装置 特開2011-220907

メモ;マトラボ(MATLAB)

そもそも何をするためのソフトウェアなのか?表計算と何が違うのか?

要素臭の研究では、従来マススペクトルを用いてその再現が出来るような解析ソフトを組もうとしてきた。マススペクトルデータをエクセル・CSV化し、一旦マススペクトルデータを行として表される数列にしておき、様々な香りのマススペクトルの行を集合させて行列にする。その行列を基底ベクトルの線形結合で表されるとして、行列計算をしてゆき基底ベクトルを求める。この基底ベクトルの組み合わせが要素臭の組み合わせだと考えている。

マトラボは行列計算が可能なプログラミング言語で、プログラムに掛かる労力を低減させてのプログラム開発が可能である。実際には計算速度の関係などもあり、商業向きのプログラミング言語ではないが、多彩な関数が揃っていて簡便に行列計算処理のプロセスを検証できる。

参考;
_.MATLAB – Wikipedia
_.特別研究I: MATLAB演習(2005年度版)
_.Command Summary

坂根厳夫「メディア・アート創世記ー科学と芸術の出会い」工作舎 (2010/10/18)

エンタテインメントコンピューティング(EC)20111という学術会議が日本科学未来館(東京)で昨年の10月頃にあったらしい。実はこの学術会議自体を知ったのが、そのイベントが終わってからであった。坂根厳夫は2011年度の招待講演者2であった。

IAMASのホームページ3によると坂根厳夫氏の略歴は、「1930年、青島生まれ。東京大学建築学科卒、同修士。1956年、朝日新聞社入社。佐賀支局、東京本社家庭部、科学部、学芸部記者、同編集委員を経て、1990年定年。同年4月から1996年3月まで慶応義塾大学環境情報学部教授。1996年4月から岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー学長、2001年4月から情報科学芸術大学院大学学長を兼務、2003年3月末同アカデミー及び大学院大学退官。1970 – 71年ハーヴァード大学ニーマン・フェロー。新聞記者時代には芸術・科学・技術の境界領域をテーマに取材・執筆、評論活動を行ない、慶応義塾大学ではサイエンス・アート概論、環境芸術論、マルチメディア・ゼミなどを担当。IAMASではメディア文化特論、メディア美学を担当。1976年以降、芸術・科学・技術の境界領域の展覧会企画プロデュースに数多く携わる。ISAST(国際芸術・科学・技術協会)機関誌『Leonardo』共同編集者(1985 – 1996)同名誉編集委員(1996 – )。」3とある。

「魔女の実験室」4にあるような匂いに関するインスタレーション周辺をネット上で検索していると現代のアートシーンでのサイエンス・アートや環境芸術論、マルチメディアによるアートを見ることになる。そんな中、EC2011の特別講演の内容を知り、この人の仕事はどんなものであったか、また彼が長年見てきたアートシーンはどのようなものであったか、知りたくなった。そこで坂根厳夫の「メディア・アート創世記ー科学と芸術の出会い」工作舎 (2010/10/18)5,6を読んでみた。Amazonの解説によると
「1960年代よりジャーナリストとしてメディア・アートの勃興を紹介し、やがてその教育現場を指揮した坂根厳夫。エッシャーから岩井俊雄まで、境界領域アートの半世紀にわたる歴史をたどる。
アナログからデジタルへ、その波を乗り越えた証人として、これほど具体的に、かつ温かいまなざしで時代を俯瞰できるのは、坂根さんしかいません。(中谷芙二子(霧の彫刻家))」5
とある。

なおU-streamには特別講演の内容など幾つかアップされている7ので、その人柄や彼の見てきたアートシーンの一部をうかがい知ることが出来る。

参考;
1.エンタテインメントコンピューティング2011 | EC2011
2.招待講演 | エンタテインメントコンピューティング2011
3.坂根厳夫(さかね いつお)
4.魔女の実験室
5.メディア・アート創世記
6.メディア・アート創世記/工作舎 ISBN-10: 4875024320 ISBN-13: 978-4875024323
7.Ustream.tv: ユーザー amcgeidai: 坂根 厳夫 先生 2/2「科学と芸術の融合を模索した半世紀 ー境界領域を追った回想録をもとにー 2011/6/23, 講義:芸術情報特論 A 日時:2011年6月23日 (木) 5限 (16:20~17:50) 場所:美術学部中央棟第一講義室 (地図) …
*.情報処理学会デジタルコンテンツクリエーション研究会

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以下に自分として気になる項目に関してメモしておく。

(p.77)1990年に朝日新聞を退社した坂根氏は武蔵野美術大学と慶応義塾大学SFCから教員として要請されたという。退社後は慶応SFCで「現代芸術論-サイエンスアート概論」や「環境芸術論」として講義を持ち、創作活動を指導したとのことである。退社してからが正にアートの教員生活がスタートしたといえる。慶応SFCの後には岐阜IAMASに移り、理系と文系の混在する環境の下、技術と芸術の境界領域を正に立ち上げた。同時期、「けいはんな学研都市」の研究機関ATRで科学技術と芸術をコミュニケーションで繋ぐ可能性を模索するために国際シンポジウムにも参加している。

(p.105)彼が朝日新聞の芸術関係の取材で積み上げてきた技術と芸術の境界領域の歴史が述べられている。科学と芸術の相克を超える思索と試みは坂根氏の以前から行われており、例えばフランク・オッペンハイマーの「エクスプロラトリアム」は大きな契機になったと述べている。今まで科学技術史上の歴史的な展示物を並べるのではなく「新しい手法による展示を通じて体験学習が可能となるミュージアム」を作ろうとしたのである。この潮流は70年代以降、世界の多くの科学博物館に影響を与え、そしてアートとの境界領域の作品まで展示するところも増えてきた、としている。

(p.151)坂根氏の見続けてきた境界領域のアートは、出現当時からそれらアートのジャンルそのものが認知されていたわけではなく、現代美術史の中ではっきりと定義されているとは言えない。70年代以降には次々に新しい境界領域のアートが生み出されるようになってきた。坂根氏はこれらの作品に使われている技術や科学的コンセプトの違いなどから、便宜的に大まかな分類を試み、各ジャンルに関して代表作を紹介している。20世紀前半に登場していたアートのジャンルもあるし、重なり合うものもあるが、と坂根氏は注釈つきで紹介している。(この中に「匂いのアート」というカテゴリも紹介されている)

(p.181)無限音階の錯覚を利用したレコードの話。錯覚を利用して人の関心をひきつけるというのはなかなか面白そう。

(p.211)ホログラフィアートが以前は盛んだったのだが、現在に至っては衰退し、より簡便になった3D作品が多くなっているようである。コンピューターの処理能力が向上し作成が容易になったことや、ホログラムよりも迫力ある立体視メディアが登場してきているから、ということである。

(p.258)センソラマ、五感体験型のゲームとして1955年に登場したが、嗅覚にも働きかけるものであったらしい。

(p.292)交流電流の微妙な時間変化に応じて振動が起こって音を発する作品や、脳波の信号を使って楽器を奏でる脳波音楽や、オーロラの光を元に音楽に仕上げる作品などの試みが為されている。一種の現象芸術的な試みでもある。

(p.353)世界の人口増加と技術革新と、破綻を避けて生き延びるためにはシフトが必要…現代の芸術はこのような観点をも包含しているのであろう