メモ;(理研CDB)理化学研究所|研究室の紹介|感覚神経回路形成研究チーム のテーマをチラ見してみた

「感覚神経回路形成研究チーム(Laboratory for Sensory Circuit Formation; 今井 猛 チームリーダー)は、
・ われわれの複雑な脳はどのようにして作られるのか?
・ 哺乳類の脳に嗅覚地図がつくられるしくみ
・ 末梢からの入力に依存して生じる神経回路形成
・ 神経回路を見る、操る
2,8という切り口で主に神経回路の研究を進めているようだ。

「膨大な数の神経細胞からなる哺乳類の神経系が発生する際、神経細胞はどのようにして多様化し、また多様な神経細胞はどのようにして整然と配線するのだろうか?これまで一般的に、神経細胞の個性は遺伝的プログラムによって規定され、神経接続の特異性は「鍵と鍵穴」に相当する分子によって保証されていると考えられてきました。しかしながら、マウス嗅覚系はより「柔軟」にできており、末梢からの入力に依存して嗅神経細胞の個性が規定され、それに基づいて自己組織化的に嗅覚マップが作られることが分かってきています。当研究室では、嗅覚受容体依存的に生じる嗅神経細胞軸索投射の分子機構を理解するとともに、嗅球で嗅神経細胞からの入力依存的に特異的な神経回路が形成される仕組みを明らかにしたいと考えています。」1

嗅覚と脳に関してのセミナーで、外池先生の講義を聞いたときに、調香トレーニングを受けていない新人と、調香への在職歴が長いベテランの、同じ香気への脳の反応を比較検討した研究例が紹介された。「脳内スキャン観察の結果、脳内の活動領域が二つのグループで異なっていたことだった。生徒のグループでは、意識的な知覚をつかさどる前頭葉に活動が集中していたが、ベテラングループでは、記憶の想起や心的イメージをつかさどる海馬傍回でニューロンの活発な動きがみられた。」6,7

嗅覚刺激に対して脳が成長してゆくことを両研究は別々の研究手法によって捉えているのではないか?現段階ではメモ。もう少し詳しく見てみる。紹介は暫定的なものとして考えてください。

1.理化学研究所|研究室の紹介|感覚神経回路形成研究チーム
2.理研CDB 感覚神経回路形成研究チーム
3.11/12/12外池光雄「最近の脳研究から匂いの脳活動はどこまで解明されたか」
4.aromaphilia: メモ;色々な香り研究の先駆者 (外池光雄)
5.|書籍|(香り選書 17)匂いとヒトの脳 〈脳内の匂い情報処理〉|フレグランスジャーナル社 p.56
6.調香師の「飛びぬけた嗅覚」は訓練の賜物、仏研究 国際ニュース : AFPBB News
7.Human Brain Mapping, Volume 33, Issue 1, pages 224–234, January 2012 PDF (1041K)
8.軸索間相互作用に基づく神経地図形成のロジック
*.嗅覚受容体に依存した軸索投射の分子機構

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