人生におけるモビリティの確保とミニマリズム

Rimowaの中古のアクテンコファー, 928.14
Rimowaの中古のアクテンコファーを今日から使用してみる。荷物を詰めない状態ではゼロハリバートンの通常使用しているものより若干軽いくらいで、軽い事は軽い。だが、でかさは結構こたえる。そして、通常使用しているゼロハリバートンよりものが詰められるため、つい荷物を詰めすぎているようで、結構重たい。

なんでも荷物を飲み込んでくれる。肝心の荷物の量は平常時に使っているもので完結しているのだが、これに着替え等を合わせて運ぼうとすると、別のカバンや紙袋を持たなくては行けなくなってしまう。それを回避して、荷物を一つにまとめるために、このアクテンコファーは容量的には便利だ。‎通常使用しているパソコン、電子デバイスを飲み込み、着替え類とお風呂セットを飲み込み、そしてお土産として買ったクッキーの箱を飲み込んで、普通に蓋が閉まってしまった。電車内や飛行機内では床に直置きできるので、徒歩移動が少なければ問題はなさそうである。

大きさは結構なもので、足の間にはさんでも、手提げを前後逆に持っても、電車の中で足と椅子の間にはさもうとしても、結構でかい。飛行機内に持ち込めるサイズで、機内の椅子の下にはギリギリ入りそうだが、隣の人が嫌がるかもしれない。中で少々暴れること、ラッチがニカ所にあることから、アクセス性がイマイチである。‎中の荷物が確実にこぼれるので平らな所で開ける必要もある。その点はゼロハリバートンの方がアクセスがしやすい。広げた際にも場所をそれほどとるわけではないので、広げやすい。

ローラーが付いているわけではないので、おもさは全て手提げにかかってくる。普段の歩く速度を出そうと思えば出せるのだが、少し無理がある。モバイルOfficeとしての容量はきちんと確保できるのだろうが、日常的な使用は難しいかもしれない。

旅行鞄について
ただし、この鞄一つで、泊りがけの滞在がこなせてしまうので、そういう機会が頻発するのであれば内容も熟れてくるであろうから、そういう玄人な人にはおすすめである。容量としては20Lになると思う。ビジネス系であっても、スーツの替えを持たない、靴の替えを持たないときっぱり諦められれば、荷物はかなりシェイプアップできる。‎その前提で、普通に考えると1〜2泊、洗濯できる環境に飛び込むのであれば無理をして7日くらいがなんとかなりそうである。

ちなみに前回フランスへの滞在で使用した‎30Lのフレームタイプのスーツケースには、革靴、ワイシャツ二枚、ニット、薄手のウールのスラックス、下着各3枚ずつ、寝る時用のシャツとハーフパンツであった‎。お風呂用品はスイムタオルと、トラベルボディソープに絞り込んだし、香水も一点に絞った。このときは、出歩き用に普段使用しているゼロハリバートンをそのまま持っていった。スーツケースは機内持ち込みサイズであったのだが、あえて預ける事にして、ソムリエナイフやカミソリを持ち歩けるようにした。話はそれるが、スーツを着ることなく、服を仕事での有用性でしぼり込むと、実にミニマル化できる。ニットとスラックスは、紺かグレーの無地で一択であるし、シャツはホワイトベースかブルーベース(それも無地かストライプかである)。そうするとおのずからネクタイも限定され、無地かストライプか、小紋柄などに集約される。ただし自分の場合は靴は諦められなかった。旅系の人の中では、靴を持って行くかどうかは分かれるところだと思う。前前回国内旅行で、靴を持っていったとき、やはり快適さが違ったので、これは実践するべきだなと思ったのである。

その30Lから靴を取り除いて、着替え内容をネクタイ、ニット、二枚のワイシャツ、スラックスそして下着類のみにするなど、エッセンシャルにすると、ちょうど収まるであろう。お土産もクッキー箱くらいであれば入ってしまいそうだ。ミニマリストや、ノマドワーカーや、金持ちの家出におすすめである。

なお20Lくらいということで言うと、ボストンバックはそれくらいの容量である。リモワのアクテンコファーを使う必要があるかの、判断の分かれ目になるのは、パソコンを持って行くのかということになると思う。パソコンが入っていないのであればボストンバックは十分にありであろう。パソコンが入っていたり、仕事用の関係者と会う時には、ボストンバックはカジュアルすぎるし、パソコンを壊しそうで怖い。

モビリティの確保という憧れ
トランク一つで仕事をしながら飛び回るというのはちょっと憧れがある。どれだけモノを減らしつつ、快適性と生産性を保てるか、どれだけモビリティを確保できるか、と言うことを最近よく考える(特にヨーロッパへの学会前後くらいから)。会社をやめる時にもかかった病気なのだが、自分の中でミニマリスト化に今関心が高まっているのだろう。

現代人はいつの間にか構築されてしまった自分の今の暮らしを守るため、いつの間にか身を粉にして日々を過ごしている。たとえば‎車やバイクのある生活を維持するために、高級なオーディオのある生活を維持するために、毎シーズン新しい服を買い、毎日ギミックを凝らした服装を実践する生活を送るために、あるいは庭付き一戸建てをきれいに保って社会的に認知された大人として生きて行くために、身を粉にして日々を過ごさなくてはならない。だがその代償として、時間と精神的なエネルギーと未来への可能性を失っているのだとしたら?どこかに移動をしようと言うときに、自分の身の周りを畳むのがものすごく大変すぎて、それが億劫になるのだとしたら?…多分本末転倒なんだと思う。

モノを減らすと言うことは、守るべきものが減ると言う事である。トランク一つで仕事をしながら飛び回ることへの憧れは、そうした憧れの象徴である。寅さんも同じ形態であるのだが、選択的にそのスタイルを選べることが“豊かさ” だし、その選択権を確保することが、“豊かになる”ということなのだろう。

現実的に人生におけるモビリティの確保とは何なのか考えてみた
一番最初に決めるべきことは仕事であろう。何を生産できるか、何をもって貢献できるかを知ることが最も最初なのだと思う。そののちに必要なことは以下の3点だと思うのである。
・  これまでの人生から学び、何を揃えるべきなのか、一通り考えて答えを出して置くこと
・  守るべきものを選び、自分の身の回りのものを厳密に精査して選んで固めて行く事
・  自分の身の周りをシェイプアップし、モビリティを確保すること
仕事は持っていなくてはいけない。そして何も持たないこととは違う。ローコストに生きることともちょっと違う(結果として安く上がる可能性は高い)。僕の場合には、多機能なものを持つようにするというのとも違う。

スーツを着ないことにした。しかし、仕事で会う相手がスーツでも失礼のないような恰好は何なのかを考えた。大概自分はワイシャツを着、革靴を履き、Vネックのニットを着ている。ニットをメインにしたところから、毛玉取り機は必要だし、洋服ブラシも二種類使い分けている、革靴のクリームも複数種類あったり、シューキーパーも通常ローテーションを組む足数分くらいはある。混紡のシャツより綿のシャツが好きだし、そこまで高くなく買えるのならリネンが良い。ウールニットだって、‎メリノの方が良いし、財布が許すなら高割合でカシミヤの入った奴が良い。そしてサイズ感をこそ重視したいので、サイズがなかったら諦めるか、重衣料ならばオーダーが望ましいと思っていたりする。

コレクション的な買物衝動は避けようとしている。さらに消耗品ならある程度買ってもよいが、自分の趣味と異なるモノはいくら安くても買わないように心がけている。そして信頼できるものは何なのかを考えるようになった。すぐに移ろってしまうファッションのトレンドや、おかしいなと思う人が少しでもいそうな場合(機能や装飾が過剰なモノ、色使いがおかしいモノ、過剰な機能)を照らし合わせて考えて、ものを選ぶと、買うべきモノ、自分が信頼できるモノがかなり絞れる。スタンダードな物、定番的なものはなかなか値下げされないが、俯瞰して情報を集め、考えて出した答えにそうものは移ろわない、結構長期間にわたって信頼し続けられる。

終わりに
守るべきものを選ぶ、モビリティを確保する、その為には自分の身の周りをシェイプアップすることが必要で、そして自分の身の回りのものを厳密に精査して選んで固めて行く事が必要である。‎そしてこれまでの人生から学び、何を揃えるべきなのか、一通り考えて答えを出して置くことが必要なのである。

そうして集めたものは、守るのも楽だし、自分を守ってくれる。すぐにでも畳んで、次の所へ移ることができる。それが自分にとってのミニマリズムなのかなと思う。

(参考)
久しぶりに極限スレに猛者が現る | 物を持たないミニマリスト 確かにマインドマップは素晴らしい成果を与えそうだ
岡本太郎の言葉がミニマリスト精神を昂ぶらせる | 物を持たないミニマリスト
トランク一つのシンプルライフ – [シンプルライフ] – All About

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