研究の方向を考え直す

研究室の移転と配置換えの件について、研究方針について

研究室としてはすずかけに移転する。先生は所属が知能システム工学となり、教授へと昇進する。とりあえず、当面、研究テーマとしてはそこまで大きく変わるモノではないと考えられる。ここまで、研究室としてはQCMセンサー作成+アレイデータ解析技術を中心としてきた。ただしそれらのテーマでは想定しえなかった世界もあるのかもしれない。

直近のテーマ、生体の嗅覚を遺伝子技術によってバイオセンサーとして利用する系は、優先的に研究しなくてはいけないテーマである。

ただしその直近テーマの他にも、大きな流れの中で考えてゆかなくてはいけないテーマもこの研究室にはあると思う。勝手に自分の考えを述べるべきではないのかもしれないが、嗅覚情報のコーディング、あるいは人工嗅覚の構築と云うテーマが研究室の課題、もしくは留意しつつ研究を進める事になるのではないか?と思う。実際の脳における嗅覚機能に近いニューラルネットワークの構築が成し遂げられないだろうか?それもコンピューター上に。香りを処理するようなニューラルネットワークを形成する、嗅覚に特化した人工知能をブラッシュアップ・育て構築する、とも言える。

研究の土台は着々と形成されつつあると言える。なお、香りを処理するニューラルネットワークを形成しようとした際にも、自分はそれにおそらく貢献できるであろうと思う。

自分の直近で為そうとしているテーマ「嗅覚受容細胞系におけるコーディングの偏りをソフトウェア的に解釈すること」にとって、化学情報学的な処理技術基盤を確立した上での香気分子の構造パラメータ化は必要になってくるだろうと思っている。マトラボを使用した近似式の実装化も必要であるが、その際に有効となるのは化学情報学であろうと考える。汎用的な要素臭開発、汎用的な香気近似システムの互換性向上のための化学情報学の取り扱い基礎技術、それに立脚した互換ソフトウェアの実装化は今後必須になってくると思う。

このような直近では香気物質の取り扱い、将来的には化学情報学ベースの取り扱いにおいて、自分はそれにおそらく貢献できるであろうと思う。

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