メモ;NICT新ビジョン発表会、最近の動向(匂いと情報通信に関する最近の研究動向を中心に)

品川で11/9に行われたNICT新ビジョン発表会を見てきたが、その内容に関して纏めていなかったので、少々羅列的になるがメモの形で書いておく。

自分のもっとも関心を持っている、香りに関する研究は、ユニバーサルコミュニケーション技術の部門で、超臨場感研究の中でなされている。今回のNICT発表会では、触覚再現装置(ペン型)と3Dディスプレイに匂いの演示装置が組みあわせてあり、国宝の銅鏡の触覚再現と、風船割りゲーム(匂いが出る)が実機展示してあった。

しかしながら研究対象としては、匂いはちょっと下火加減かもしれない。注力されている分野としては、
· 多言語翻訳技術(音声認識や合成機能これらをクラウドコンピューティングと組み合わせて、言語の壁を越えてゆく)、
· 情報分析技術(webアーカイブを大規模化してゆく方向のようだ。多言語情報分析、言語資源・情報資源のオンラインでの再構築、つまり関連情報の自動抽出、一歩進んだ情報提供を目指す。新世代のネットワークを活用しての情報資源管理システムなのだ。)
· 超裸眼立体映像(これに関してはCEATEC2011でも見ることが出来た、もともとは電子ホログラフィの研究が今まで連なってきている)
以上のような分野に関して注力されているようである。

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その他にもTCP/IP以降の次世代ネットワークはどうあるべきかという話や、今後発達して行くであろう光演算子や光メモリの開発によって情報伝送のみに留まらない光による統合システム(小林久志氏)の話もとても面白かったし、生体メカニズムや脳の挙動を通じて考えた生物の持つ自発揺らぎが人の制御パラメータが膨大になっても処理できるようになっているという話(柳田氏)なども科学として面白かったが、本論から離れるのでこれくらいにしておく。

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