香気のライブラリを整備したい

簡便にライブラリという言葉を使ったが2つのライブラリを考えなくてはいけない。
• 単品ケミカルのマスパターン1
• 天然香気や実際の商品の香気のガスクロ分析結果 (香粧品・食品)
単品ケミカルのマスパターンは実際の香気の混合物にどんな成分が含まれているのかを定性分析する際に必要となる。それに加えて各成分がどれだけ含まれているのか定量分析した結果が後者の「天然香気や実際の商品の香気のガスクロ分析結果」である。後者は新しく香りを創ろうとしたときにとても参考になる。

市販のライブラリにはどんな化合物が登録されているのか。既存の市販マスパターンのライブラリにはNIST2のものとWiley3のものがある。これらのマスパターンにはどんなケミカルが含まれているのか?リスト化して、明確化、どんな重要なケミカルが不足しているのか理解しておかなければ成らない。

なかなか難しいかもしれないが、天然香気分析をやっている大学の研究室と協力して香気物質マスパターンのデータベースを取得・構築できないかと考えもする。難しいかもといったのは、香気分析にこのライブラリ整備が重要なポイントになることは「暗黙知だから」。また香気サンプルの入手ルートは困難な場合もある。そのために共有化には抵抗がある可能性も高いと考えている。

香気ライブラリーそのものに関しても自分でやるとなったら、決めておかなくてはいけないことも多い。それらも併せて考えて、必要なのは
• 香気分析方法の固定化(RTを共有化できた方が望ましい)、昇温パターンの決定、内部標準物質の選定
• 香気ライブラリの整備、さらには単品ケミカルの入手ルート確保
• 天然香気の入手
• トレンドの香気入手(香粧品・食品)、それらの入手ルートの確保
といったところか…

参考;
(マススペクトルについて)
1.マススペクトル - Wikipedia
*.Waters: 一般的なイオン化
2,3.マススペクトル検索 | アジレント・テクノロジー株式会社 
(NIST98について)
*.Amazon.co.jp: Wiley 7th Nist 98 Epa/Nih Mass Spectral Library up Grade: NIST: 洋書 *市販CD版
2.NIST 98 - NIST/EPA/NIH Mass Spectral Library - Flyer *pdf

関連投稿;
a.aromaphilia: ガスクロ(GC)に関する基礎知識的なメモ
b.aromaphilia: メモ;TEAC (11/19-21)
c.aromaphilia: メモ;TEAC (11/19-21) ②

コメントを残す